慶應大学、新型コロナウイルスで無人YouTubeの卒業式
netgeek 2020年3月23日
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新型コロナウイルスの感染を少しでも減らすため、慶應義塾大学が異例の卒業式(学位記授与式)を行った。
まさかのYouTube配信。
慶應大学の公式HPにはYouTubeのリンクが貼られ、クリックするとYouTubeのライブ映像に飛ぶようになっていた。それ以前に新型コロナウイルスへの対策として説明がなされていたのだ。映像は配信終了後も録画版が見られるようになっており、そこでは非常にシュールな様子が映っている。
壇上に並ぶ先生方と誰もいない空間。いや正確にはカメラマンが2人いるわけだが、学生は1人もいない。待ちに待った卒業式はこうしてスマホやPCを眺めながら参加するというわけか。
スケジュール通り、塾歌斉唱、学位記授与、表彰状授与などが進んでいく。せめてもっと狭い場所でやればシュールさが生まれなかったかもしれない。
なお、YouTubeでは評価が非公開になっており、コメント欄も閉じられている状態。それゆえ、学生がどれだけ参加しているかが分かりにくい。視聴者としてはライブ配信を見るときはコメントを見るのもまた楽しみの一つだが、もしコメントありにしたら荒れてしまうだろうか…。
しかし、とにかく卒業式はこの形態でも問題なく行えるということが分かったのは大きな収穫かもしれない。
最近はオンライン学習などが充実し始め、必ずしも学校にいかなくても勉強ができる環境が整い始めた。慶應義塾大学にとってもこれを機にYouTubeを使って斬新な取り組みを始める良い機会かもしれない。
バーチャル入学式、バーチャル授業、バーチャル面談、バーチャルサークルなど技術的にはいくらでも可能。ただ、さすがに入試だけは直接来てもらう必要があるか。