オフィスに現れたポッサム。あんた何してるの!?
netgeek 2020年1月25日
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キャンベラにあるオーストラリアナショナル大学で研究員として勤務するブリー・ブレイクマンさんはある日、いつものように出勤すると思わぬものを目にした。
職場が荒らされている!
オフィスがめちゃくちゃに荒らされており、ブリー・ブレイクマンさんは直感で泥棒が入ったのだと悟った。
「ドアを開けると本棚に立てかけてあった絵が床に落ちているのが目に入りました。他に地図も散乱しており、本も何冊か落ちている。泥棒の仕業だと思いました」
ドキドキしながらPCを確認する。一体泥棒は何が目的で何を盗んだのか。
とそのとき、加害者が目の前にいることに気がついた。これはぬいぐるみ…ではない。
人間に見つかってしまって硬直している。
「シャイな性格で怯えているようにも見えました」
どうやら天井を突き破って降りてきたらしい。
オーストラリアではブラシテイルポッサムはポッサムの中で最も大きい個体で、通常は森に生息する。ところが稀に家の屋根裏に住むことがあるのだ。
夜行性のはずなのにすでに明るくなった朝に起きているのはやはり緊迫しているからか。
果物を差し出したが食べなかった。にんじんもあげてみるが、やはり警戒していて食事どころではないらしい。
おとなしくしているものの、野生動物に噛みつかれたり、引っかかれたりしたら大変なことになる。とりあえず捕獲するための罠を仕掛けた
だが、ポッサムは罠にかかることなく15時50分になってもまだオフィスにい続けた。
「翌朝、罠を確認することにしました」
その後、専門業者が到着した頃にはポッサムはいなくなっていた。おそらく天井から戻っていったのだろう。
写真はソーシャルメディアで拡散され「ポッサムは非常勤の研究員として出勤したのです」「オフィスで何もすることがなくて時間を潰すことってあるよね」などというジョークが飛び交った。