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閉じ込められたネズミを助けない場合もある。その基準は想像以上に社会的だった

netgeek 2020年1月22日
 

ネズミは自身に見返りがなくても他者を助けるものなのだろうか?とある実験と考察を紹介したい。

助けるときと助けないときがある。

科学者のInbal Ben-Ami Bartal氏とJean Decety氏は2011年にネズミが他者を助けるか実験を行った。結果は基本的には見返りなしに助けるというもので、ネズミは思ったよりも社交的な生き物で共感性をもっていることが分かった。

念の為、チョコレートを入れた場合でも試したが、ネズミはその場合でも入り口を開ける。ただし、2つの実験における動機はチョコレートが食べたいからという自分の欲、困っているネズミを助けてあげたいからという優しさで異なる。

ところが実験を進めるうちにさらに面白いことが分かった。ネズミは全くの初対面の相手は助けないのだ。少なくとも2週間以上、一緒に生活していると助ける。これは相手によって行動を変えているということで高度な社交性がある裏付けになる。ただ目の前に困っているネズミがいるから助けるというわけではなく、自分と相手との関係を根底において複雑な判断をしていることになる。

またネズミの種類にも関係していることが分かった。同じ種類のほうが助ける傾向にあった。

ネズミの感情に基づく思考が人間と同じなのかは不明。人間ならば同情心や親切心で助けるわけだが、ネズミは果たしてどうなのか?真相を追及すべく引き続き研究を続けていく予定だ。

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