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タケコプターに挑戦した中国農家のおじさん、11年の研究開発でついに完成させる

netgeek 2019年11月20日
 

ドラえもんのひみつ道具の中でも頻繁に登場するタケコプター。竹とんぼとヘリコプターを融合させたネーミングで頭に装着して空を飛ぶものだ。

そんなタケコプターを中国の農家のおじさんが完成させた。

装置をリュックサックのようにして背負い、ドローンのような4つの羽で浮力を得ているようだ。操作は手元のコントローラーで行っており、慣れるとすごく早く移動できそう。

この実験は11月15日に湖北省武漢市で53歳の舒满胜(シュウ・マンシェン)さんが行ったもの。

舒满胜さんは中学卒業後に中退し、自動車整備士と家電修理工を経験。昔から航空ファンであり、2008年以降にグライダー、ヘリコプター、固定翼機など20機以上の航空機を生産した。飛行実験中に怪我をしたこともあったが、めげずに研究開発を続ける。

そしてついに完成したのがこのウー・イーリー。2ヶ月の製作期間を経て最終的に150,000元(約230万円)もかかった。いや、「たった230万円」と表現すべきだろうか。

今回の飛行実験は高度10mほどだったが、人が乗らない遠隔制御モードなら100mほどは飛べる。

ただ舒满胜さんはメディアの取材に対し、自身は航空機の運転免許を取得しておらず、さらに飛行試験の許可も取っていないことを認めた。せっかくの技術を台無しにしないためにも今後は法的な面を整えていく必要があるだろう。

もしかするとライト兄弟もこのような感じだったのかもしれない。周囲は無理だと決めつけて笑うが、粘り強く挑戦してついに結果を出した。

なお、調べたところ日本でも2008年に同様の装置が完成していたことが分かった。以下はゲン・コーポレーションが開発した一人乗りヘリコプター「GEN H-4」の飛行実験映像だ。

見たところ舒满胜さんのものより大掛かりな装置だ。

政府の規制が緩まれば今後はUberEatsと組み合わせて空飛ぶデリバリーや、まさに魔女の宅急便のような新サービスが誕生するかもしれない。上場したときにいち早く目をつけて株を購入すれば億万長者になれるかも…。

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