ホテルで見つかった猫のギズモは3年間待ち続けた
netgeek 2019年9月20日
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キプロスのファオスにて生後数週間の猫が兄弟たちとともに発見された。
ホテルのスタッフは地域の猫レスキュー活動を行うタラ・モナストリーに連絡。猫たちは目の感染症にかかっており、厳しい状態だった。
「運ばれてきてからすぐに救う行動に出ました」
ギズモの目は他の兄弟よりも良好で1週間経つと遊ぶ余裕が見られ始めた。タラ・モナストリーの丁寧な世話のおかげで幸いにもギズモは兄弟と一緒にすっかり健康になることができた。
可愛いギズモは人懐っこい性格で誰かの膝が空いているとすぐに飛び乗ってくる。他の猫と遊んでいないときはドアのほうに忍び寄ってお菓子を狙っているとき。
「ギズモはとても魅力的なのですが、他の兄弟たちが次々と里親に引き取られていく中で居残り組になりました」
3年経って大人になってもまだ里親探し。
そんなある日、イギリス出身のジェニーが休暇中にキプロスを訪れてギズモに出会う。
「ボランティアの人と話しながら我が家に迎え入れるならどの猫かと考えていました。保護施設での仕事は思ったよりもハードで猫のことを考えないといけないと感じました」
ジェニーが座ったとき、すぐに一匹の猫が近寄ってきて膝の上に乗った。それがギズモで、リラックスして毛づくろいを始めた。
「立ち上がろうとしたときもギズモはリラックスした体勢のままでした」
結局、その場で猫を引き取ることはせず、さよならを言うのが寂しいまま立ち去った。
「休みの間ずっとギズモのことが頭から離れませんでした。Instagramを見てホテルで保護されたのだということを知りました。フレンドリーな猫なのになぜこれまでギズモが選ばれなかったのか不思議です」
イギリスに帰ってからジェニーは飼い猫をガンで亡くす。数週間悲しみに明け暮れてからやはりギズモを家に招き入れようと決めた。空港でギズモを受け取ってから車に乗るとギズモは膝の上で居眠りを始めた。
今ではギズモはジェニーと幸せに暮らしている。
ジェニーはもうギズモなしの人生は考えられないという。3年間待ち続けてようやく手に入れた幸せな家庭。きっとギズモは自分からジェニーを選んだのだろう。