朝日新聞の野球美談、事実と違うと本人がクレーム
netgeek 2019年8月1日
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失明した兄の代わりに弟が甲子園を目指した。そんなお涙頂戴の美談を朝日新聞が掲載したところ、本人である兄が事実無根だと声をあげた。
なぜ架空の美談ができあがったのか。
話を簡単にまとめると次の通り。千葉明徳の平川瑛斗君には瑠偉君という2歳年上の兄がいる。兄は片目に球がぶつかって失明した。弟は兄と同じ千葉明徳の野球部に入って甲子園を目指した。結局、甲子園には行けなかったが兄に感謝している。
この話を朝日新聞が感動的な見せ方で記事にした。タイトルに「なんで俺なんだ」という印象的な言葉が使われている。
出典:失明した兄「なんで俺なんだ」 決意の弟は同じ野球部へ(朝日新聞)
記事には弟を応援する兄が一方で自分の悲運を嘆き、悔しさで泣いていたと綴られている。
だが、この記事に対し、兄である平川瑠偉君がクレームをつけた。
一言も言っていないし、思ったことすらない。
出典:https://twitter.com/Pzty_x/status/1153622947044577281
記事の中で最も印象的で話のカギとなる「なんで俺なんだ」の部分が事実と異なると説明されている。朝日新聞はおそらく弟に取材して記事を書いたのだろうが、なぜこのような事態になってしまったのか。
「なんで俺なんだ」という発言は取材中の弟の発言か、それとも記者の妄想か。ネット上で騒ぎが大きくなっているので朝日新聞は一刻も早く記事に修正を加えたうえで追加の説明を行ったほうがいいだろう。
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