駅名表示をなくした案内板、張り紙を追加されてデザインの敗北
netgeek 2019年5月18日
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改装が行われた駅で案内表示が分かりにくくなっているという声があがり始めた。原因は駅名表示を止めてしまったことにあるようだ。
ホーム番号を大きく表示。
出典:https://twitter.com/whirlpool/status/1129237994592800769
まず真っ先に目に入るのは大きな数字の「1」。これが何を意味するか分からず、横の「G01」などという数字も理解が難しい。そして視線を奥に移してようやく渋谷方面の銀座線だと分かるのだ。
必要な情報は方面と停車する駅の名前なのに、改札の横の最も目立つ部分でなぜか機能性を捨て、かっこいいデザインを優先してしまった。
現地では混乱が生じているのか、白い張り紙で「渋谷方面 ※浅草方面は後方2番です」と説明が追加されている。これは近年よくあるデザインの敗北というものだろう。佐藤可士和氏がデザインしたセブンイレブンのコーヒーマシンも「温・冷」「大・小」などと後からシールが貼られる結果となった。
ネット上では改善案も提示された。数字ではなく「渋」と渋谷方面であることを伝えるほうが分かりやすい。
あとは各停車駅も明記してほしいものだ。ただし「漢字が認識できない外国人観光客には数字のほうが分かりやすい」という声も…。もしかするとユニバーサルデザインを意識して数字のみにしたのかもしれない。
それにしても日本の駅はどうしてこうも複雑なのか。
もっと分かりやすいデザインにしてほしいものだ。
▼情報量が多すぎて読み解くのが大変。
▼情報がバラバラで視線が物凄くばらつく。
▼上野駅。これも改善の余地があるかもしれない。
海外の駅デザインはもっとシンプルで必要な情報が一箇所に集まっており、情報量も少ないことが多い。日本のデザイナーは海外の成功事例から学べばもっと良いデザインが生み出せるだろう。
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