ブラックホールの初撮影に成功。太陽の65億倍の質量
netgeek 2019年4月11日
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光を飲み込んでしまうがゆえに観測が難しいとされてきたブラックホールがついに初めて撮影された。
真ん中の黒い部分がブラックホール。
正確には周囲を際立たせることによって真ん中の部分が光を飲み込んでいる様子を撮影している。研究では約200人からなる日米欧などの国際研究チームが地球から5500万光年離れたブラックホールの観測を試みた。
手法は世界中の8箇所の電波望遠鏡の観測データを繋ぎ合わせ、地球規模の仮想望遠鏡をつくりあげるというもの。
出典:https://www.nao.ac.jp/news/science/2019/20190410-eht.html
このプロジェクトは「イベント・ホライズン・テレスコープ」と呼ばれ、2年かけてようやく成果を出すことができた。
ブラックホールの重力に吸い込まれて光が曲げられるとその部分の光は地球に届かないのでブラックホールシャドウが生まれる。その影を計測することでブラックホールの実態を暴く貴重なデータがとれるというわけだ。
周辺リングの直径は1,000億kmでブラックホールの質量は太陽の65億倍。想像を絶するほど強いエネルギーをもっていることが分かる。
▼キン肉マンに出てくる悪魔超人の1人であるブラックホール。ネット上では「意外と忠実度が高かったのか!」と盛り上がっていた。
出典:https://twitter.com/jojohideo1975/status/1116052066344919040
今回の初撮影によりアインシュタインの一般相対性理論が正しいことが証明された。過去100年間の物理学と天文学にとって大きな前進となり、これから宇宙の起源を解明する手がかりとなる。
しかしながらブラックホールができる原因については未だ不明。まだまだ謎が深く、宇宙の神秘もまたブラックホールだと言える。