仕事を辞めた飼い主とオーストラリアを旅する猫のウィロウ
netgeek 2018年11月14日
|
仕事を辞め、家にあるものを片っ端から売ってしまった一人の男性がいる。男性は現在、猫とともにオーストラリアを旅しており、とても幸せなのだという。
故郷のタスマニア州ホバートを離れて3年が経った。
家を売り、全てのものを売り払ってもただ一つだけ手放せなかったものがあった。それが猫のウィロウだ。ウィロウは一緒に旅する仲間となってくれた。
2015年から森、海、砂漠と7万キロを渡り、昨年ついにオーストラリアを制覇して故郷に戻ってきた。だが旅はこれで終わりではない。今年は3ヶ月かけてシンプソン砂漠を渡る。
家は特別に改造したキャンプ車。本棚やキッチン、猫の隠れ場所もつくった。小さいけれど頼りになるやつだ。なんとテレビもついている。
ウィロウは冒険するのが好きなようで、念のために首輪には居場所が分かるトラッキング装置をつけている。
Instagramに写真をアップすると瞬く間にファンが増えた。仕事をやめ、元の生活を捨てて旅することはそう簡単じゃない。だが、ゆったりした時間を取り戻せて今はとても幸せだ。
ときに少しだけ働き、貯金を切り崩しながら今の生活を続けている。ウィロウは私に「物質的な豊かさがなくとも幸福になれる」ということを教えてくれた。
現在で旅歴は3年半。砂漠を渡って海に着いたとき感動した。もっともウィロウがどう思ったかは分からないが。
甥っ子とのツーショット。
ウィロウのお気に入りの場所はダッシュボードの上。景色がよく見えるからだろう。
ウィロウは賢くて私についてくるが、車から離れすぎるのは気になるみたい。
午後を猫とゆったり過ごすのは幸せ。
心はとても豊かになった。
偶然にも同じ「ウィロウ」の看板と。
こうした生活に憧れる人は多いだろう。毎日あくせくと働いて年をとっていき、それで本当に幸せなのかと問いたい。現代人は往々にして物質的な豊かさにばかり目がいきがちだが、心の豊かさもまた同じように大切なのだ。