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クールジャパンの資料がぐちゃぐちゃの意味不明で狂うジャパン

netgeek 2018年6月23日
 

内閣府はクールジャパンで何をしようとしているのか。知的財産戦略推進事務局による2018年6月12日の資料「知的財産戦略ビジョン」が酷すぎるので紹介したい。

何が言いたいのか非常に難解で意味不明。

勉強大好きなガリ勉タイプの人間がとにかく文字を詰め込んで全力でつくった資料という感じだ。じっくりと読み解くと特に大したことは言っておらず、内容がないことに気づく。

この資料は一言で言えば「クールジャパンを再び盛り上げるためには日本の良さを見つけて宣伝することが大事」という内容のみ。

こんなに簡単なことをまとめるのに、どうしてここまでぐちゃぐちゃにできたのかと不思議にすら感じる。特に外国人の吹き出しは面白すぎる。真剣に取り組んでこんなにダサイのだからもうセンスがないとしか言いようがない。

資料にはメンバーが議論を交わす様子の写真も掲載されていた。カドカワの川上量生氏がマイクを持っているのが確認できる。

メンバー一覧。大変立派な人達が集まっているが、ちゃんとまとまるのかは不安。

おそらく誰がリーダーなのか決まっておらず、並列の関係なのだろう。だからこそ出てきた意見を全てまとめ、あの情報量が異常に多いパワポ資料ができあがった。リーダーがおらず、組織構造がない組織は絶対にうまくいかない。

他のページも見てみよう。

▼ぐちゃぐちゃで分からない。赤い矢印は全方位についているのかと思いきや、そうではないところがトリッキー。ミクロ、マクロのカテゴライズなど特に意味もない表示も目立つ。

▼典型的なパワポ病。こういった資料が出来上がるからプレゼンの際にパワポを禁止する企業もあるほど。Appleのスティーブ・ジョブズも社内でパワポのプレゼンを聞かされるのが大嫌いだった。

▼どこが重要なのか分からない。コンテンツ活用のメカニズムを全部解説してみたという雰囲気で、何の役にも立たない。一言で言えば「誰かが作って誰かが見る」というだけ。

こんなおかしな資料を堂々と公開しているのだから内閣府はきっちりと反省すべきだろう。資料を全部読み終わっても結局、何が言いたかったのかが分からない。肝心の「知的財産の戦略ビジョン」はどこにいったのか。

クールジャパンについてはただのオタク向け輸出でもはや「フールジャパン」だという声も飛び交う。

参考:オタク文化のゴリ押しこと「Cool Japan」は海外では「Fool Japan」と呼ばれていることが判明

日本人がいまいちクールジャパンで盛り上がらず、冷めた目で見ていることにも関係しているだろう。内閣府はまずはパワポ資料をつくった人を担当者から外すべきだと思う。そしてもっと優秀な人を責任者に置くべきだ。ビジネスセンスがない人はどう指導しても改善しない。

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