朝日新聞に若者が怒りの投稿「むしろ『お金の若者離れ』が正しい」
netgeek 2018年5月8日
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「若者バッシングはいい加減にしてほしい。お金がないだけ!」
投稿したのは福岡県在住の大学生(20)。「今は右肩上がりの経済成長が実現されていた時代とは違うのに、昔の感覚で語る老害が多い」と、若者バッシングが起きるメカニズムをきちんと解明したうえで反論している。「お金の若者離れ」という表現も秀逸でずいぶんと思考力のある学生という印象。
中高年はやたらと今の日本の若者を批判したがるが、実は自分たちが時代に恵まれていただけなのではないか。ある意味、恵まれない状況に置かれている今の若者のほうがよっぽど逞しいかもしれない。
だがここで怒涛の勢いで反論し始めたのが高須克弥院長。
臆することなく若者を説教する。
甘ったれるな若者❗
年寄りは君たちくらいの年齢のときはモーレツに働いたんだよ。働きながら君たちを育てたのだ。
君たちの全ての原資は年寄りになった我々からのプレゼントだ。君たちに与えることはあっても奪ったことはない。ハングリーになれ。向上を目指せ。
目覚めて働け若者。 https://t.co/ZxNxYDjkdw— 高須克弥 (@katsuyatakasu) May 7, 2018
20才から老後のことを考えて貯金なんかするのは愚かだよ。いずれインフレに戻って貯金は紙くずになる。
今の自分のためになけなしの金を使ってスキルを上げなさい。ハングリーになりなさい。
自分への投資は裏切らない。将来必ずリッチになれる。 https://t.co/ZxNxYDjkdw— 高須克弥 (@katsuyatakasu) May 7, 2018
一般人からの反論「猛烈に働いていたというのは本当か?昔のほうが労働時間が長かったという客観的なデータはあるのか?」という声に対して。
何がデータだ!
我々のほうが働いていたのは厳然たる事実だ。
歴史も知らんのか?
戦後補償と戦争国債が莫大だったことも知らんのか?国民は餓死寸前だったんだぞ。ここまで立ち直らせたのは我々。
老人を敬え。 https://t.co/APYTSdsEw6— 高須克弥 (@katsuyatakasu) May 7, 2018
話は脱線して9割税金でとられたというエピソードを披露。これはこれで大変面白い話。
ばか丸出しは君です。
君は働き者の苦しみを知らない。
僕は一生懸命働いたから高額納税者だったんだぞ。累進税率が最高になって国税が75%で地方税が15%だったんだぞ。苦しかったよ。 https://t.co/8cOJYFgPic— 高須克弥 (@katsuyatakasu) May 7, 2018
昔の働き者は莫大な税金払ってました。累進税率で僕の所得の90%は税金でした。
今は夢のように低い税金です。4割残ります。 https://t.co/DhcJl9V94t— 高須克弥 (@katsuyatakasu) May 7, 2018
優等生は社会に出てから小さくまとまる。最後に勝つのはハングリー精神をもっている者(?)
成績の悪い落ちこぼれの根性のある僕の同級生はたくましい経営者として生き残っています。全員勝ち組ですよ。
成績のよかった官僚や上場会社の役員は定年退職してショボくれてます。 https://t.co/gPmetbaciY— 高須克弥 (@katsuyatakasu) May 7, 2018
高須院長の反論の趣旨は自身の成功体験を通して若者にエールを送ることにあるようだが、若者からすればそれがまさしく「やっかいな老害の説教」と受け取れるのもまた確か。どちらが正しいのかは意見が分かれそうだ。
netgeekではアンケートを実施中。
高須克弥「若者は昔の我々を見習って猛烈に働くべき」
— netgeek (@netgeek_0915) May 8, 2018
この記事執筆時点では高須院長に賛成が39%、反対が50%という途中結果が出ている。時代に恵まれない今、懸命に働いても社会に搾取されるだけという見方も強い。自分は年金がちゃんと貰えるのか分からないのに今の高齢者のために支払いを続け、給料が出ないサービス残業を繰り返す。
まずは適切なインセンティブシステムを設けることが大事ではないだろうか?猛烈に働けと要求するのはそれからでないと筋が通らない。
おまけ。
(1)大学、短大進学率。東京23区の格差がすごい。
(2)所得水準。港区が異常に高い。
(3)「若者の車離れが起きる理由」として拡散されていた画像。欲がないという話ではなく、やはり金銭面に原因がある?
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