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下町ボブスレー、ずさんな機械を使っていると騒ぎに

netgeek 2018年3月1日
 

ジャマイカに選ばれなかった下町ボブスレーをガイアの夜明けが特集した。下町ボブスレーもガイアの夜明けも伊藤忠がスポンサーになっているからか、不自然に好意的な紹介が目立つ。

視聴者が一斉にツッコんだ箇所。

設計図に記された角度は79度。町工場は正確につくるためにある工夫をしているのだという。

なんと機械に「曲げ角度78.8度」と入力した。

これは材料の癖を見抜いたコツなのだという。だが、そもそももっと正確に工作できる機械を使えばいいのでは…。

職人は確認するにあたって計測器を使わないで目視でぴったり仕上がったと誇らしげ。ジャマイカが見放した理由も分かる。

出典:https://twitter.com/sushiro_shiteyo/status/968501110762741760

ネット上ではあまりにもずさんなことをしていると大騒ぎになり「いや数値通りに工作する機械導入しろよ」というコメントが約1万もリツイートされた。

その後、同じように職人の仕事をしている人は専門的な意見を飛び交わせる。

・歯車が摩耗して誤差が出るようになっている?

・機械の誤差というより材料の戻り

・金属加工ではこうするしかない

・誤差の出ない機械は高額すぎる

・誤差を出さずにつくるのは金属加工の研究対象になっているぐらい困難

結局、ジャマイカが選んだのはラトビア製のそりだった。機能面で勝てなかったのだから町工場の技術力の敗北といっても過言ではない。

ジャマイカチームのサンドラコーチは町工場のスタッフに対して実務経験の無さを指摘していた。実際にソリに乗る経験がないと良いソリはつくれないというのはもっともな指摘だろう。

また町工場については仕事への取り組み方がおかしかったという指摘もなされている。取引先に対して材料を無料で提供させていたのだ。

「予算を外すことによって価格に縛られない製品ができる」というのは意味不明な論理。要するに「オリンピックにかかわったと宣伝できる」という魅力をぶら下げて滅茶苦茶な要求をしていたということだろう。納期も極めて短期で経営能力に疑問符がつく。

工場は契約違反を理由に抗議するものの、世論は味方しない。

テクノロジーが発展した現代において、職人の勘を頼りにした技術力を誇っていては時代に取り残される。職人の技はどうしても属人的になってしまい、また、いつか機械に負けるからだ。

今回の町工場の敗北は日本がすでに技術的に後進国になっているということの一つの現れなのかもしれない。

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