組織批判をする社員を昇進させるか?中国と日本の対応が正反対だと話題に
netgeek 2017年9月9日
|
日本のIT企業がプレゼンした組織論を見てほしい。
参考:【CEDEC2017】ディライトワークスが語る、継続的に会社が成長する方法とは…優れたエンジニア「採用」「育成」「評価」サイクルについて
こちらはゲームをつくる会社「ディライトワークス」がカンファレンスでプレゼンしたもの。どれだけ能力が高くとも和を乱すような人材は昇進させないと断言している。要するに上に対して批判や悪口を言う反逆児は組織にとってマイナスの影響を発揮するだけなので一生下っ端として扱うということだろう。
※元の記事を全文読むとまた違った解釈もできるという指摘あり
しかし他方で中国企業Huawei(通信機器メーカー)は正反対の人事基準を持っている。
出典:https://twitter.com/kagurayam/status/905339853922910208
こちらはHuawei創始者の任正非氏が全社員に送ったメール。内部告発者を2ランク昇進させたうえで今後の報復や嫌がらせからも守ると約束している。内部告発の内容については公開されていないものの、UI(ユーザーインターフェース)の問題についてだと噂されている。競合他社の権利を侵害するような行為が行われていたのかもしれない。
任正非氏はメールにて「嘘は管理コストを高めるだけなので真実を評価したい」と書いており、この基準は素晴らしいと世界中で賞賛された。
組織批判をする者は実は正しい価値観と一歩踏み出す勇気を持っており、会社の間違いを正そうとしているのではないか。そう考えれば日本の昇進基準が間違っているような気もしてしまう。
象徴的な出来事は粉飾決算を内部告発したウッドフォード社長が会社を追い出されたことだ。
オリンパスのマイケル・ウッドフォード社長は2011年に就任してから同社が過去に粉飾決算を行っていたことを告発して取締役会で解任された。粉飾が明るみに出たことで株価は暴落し、株主は損失を被った。もしもウッドフォード社長が余計な正義感をもたなければと考えた株主は多く、その後の株主総会でもウッドフォード氏の復帰は認められなかった。
この一連の出来事は日本人の間違った価値観が如実に現れた結果だろう。事実、会社を追いやられたウッドフォード氏はこんなことになるとは思っていなかったと話している。
GDPの予想グラフを見てほしい。
中国の成長率は凄まじく、日本はもはや経済後進国になりつつある。日本は社内の評価基準について今一度、グローバルスタンダードを研究したうえで見直す必要があると言えよう。腐ったリンゴは経営陣だと自省したほうがいい。
Comments (8)