シーシェパードが撤退を発表「テロ等準備罪のせいで日本で活動できなくなりました」
netgeek 2017年8月30日
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捕鯨に反対するシーシェパードは8月28日、公式HPにて日本での妨害活動を停止すると発表した。決め手になったのはテロ等準備罪が成立したことだった。
創始者のポール・ワトソンが撤退を発表。
シーシェパードが公式HPに掲載したお知らせ「The Whale Wars Continue」ではこれまでの活動を自賛しつつも、日本政府に対抗できなくなったと事情を説明している。正義のために戦い続ける意思はあるが有効な方法が見つからないのだという。
以下、ポール・ワトソンが記した文章の簡単なまとめ。
・シーシェパードはこれまで12年間、捕鯨の抗議活動で目覚ましい成果をあげてきた
・だが最近の日本は衛星で我々の船をリアルタイムで監視し、技術面で勝てなくなってきた
・追いかけても逃げられるだけだし、徹底して避けられている
・さらに今年、テロ等準備罪が成立させられ我々は攻撃する立場から攻撃される立場になってしまった
・資源が限られているシーシェパードとしてはもう今年は日本に対して抗議活動をしない
・何かいいアイデアがあればいいのだが…
テロ等準備罪でしょっぴかれるのを恐れて撤退するとは、まさにテロリストだったということか。
日本としては思わぬ方向に効果があったというところ。これにより、いくら傍若無人な相手でも強い牽制を行えば躊躇するということが分かった。もしかすると日本国内で金銭的に援助していた人物・団体が資金を引き上げ、シーシェパードはやむを得ず活動が続けられなくなったのかもしれない。
そう言えば法案の成立に頑なに反対していた勢力がいた気がする。いずれにせよテロを未然に防ぐためにはテロ等準備罪が有効に機能するということが分かった。
これまで誰も止められなかったシーシェパードがこんなにあっさりと撤退するとは…。
ポール・ワトソンは国際指名手配されている最中で、相当頑固な人物ではあるがさすがに引き際を考えたようだ。日本からの資金援助が期待できなくなった今、シーシェパードは弱体化する一方。もはや放っておいても自然消滅すると指摘する者もいる。
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