NHKの「イノシシの刺し身を食べよう」に保健所がブチ切れ 「許可してねーよ!それ死ぬやつだぞ」
netgeek 2016年10月1日
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島特集を組んだNHK。イノシシを刺し身で食べると美味しいと紹介した。
▼島のスペシャリストを名乗る写真家の男性がイノシシの刺し身を紹介する。
▼美味しいとの紹介。グルメな人は興味を持つに違いない。
▼ネギをまぶしてあって確かに美味しそう。
だが、この紹介に視聴者たちはざわつき始める。そもそもイノシシの肉は生で食べても大丈夫なものなのだろうか?寄生虫など、色々と心配なのだが…。
サイエンスライターの松永和紀さんはすぐに「これは絶対にダメ」と警鐘を鳴らした。
NHKあさイチで、西表島の料理「イノシシの刺身」を紹介していました。イノシシの生食は、肺吸虫症、E型肝炎等のリスクがあります。絶対に生で食べてはいけない。慌てて、番組サイトから、ちゃんと情報提供して欲しい旨を投稿しました。この番組、食に関しては問題が多すぎる #あさイチ
— 松永 和紀 (@waki1711) September 27, 2016
番組内で、イノシシの刺身は地元の保健所で許可されたお店で提供されている旨、放送されました。でも、保健所はなにを根拠に許可するの? ウイルスは眼では見えません。一頭ずつ、さまざまなウイルスの検査をして確認している? 寄生虫を目視で全部チェック? 無理です。野生鳥獣の生食は危険です。
— 松永 和紀 (@waki1711) 2016年9月27日
松永和紀(まつながわき)さんは京都大学農学部・京都大学大学院農学研究科を修了後に毎日新聞社の記者に。その後、独立してからは書籍「買ってはいけない」に科学的な誤りがあるとして科学ジャーナリスト賞2008を受賞した。現在は消費者団体Food Communication Compassの編集長を務める。
番組ではその後、視聴者の苦情FAXを読み上げた有働由美子アナウンサーが「八重山福祉保健所によると保健所の申請を受けた店のみが提供できる」と訂正したが、これも誤り。イノシシは生で食べてはいけないので保健所は一切許可していない。
電話の問い合わせに対し、保健所は「そもそも許可制度ではない」と説明する。
西表島のイノシシの刺身の件。NHKに名指しされた八重山福祉保健所生活環境班に電話して聞きました。イノシシの刺身の許可制度などあるはずもなく、提供しているのがわかれば厚労省のガイドラインに沿って「生はダメ」と指導しているそうです。繰り返します。生は絶対に食べてはいけない。#あさイチ
— 松永 和紀 (@waki1711) September 28, 2016
事実確認を怠り、誤った情報を流布してしまったNHKには当然のことながら批判が殺到し、炎上状態に。肺吸虫症、E型肝炎になると最悪の場合、死に至ることもあるので、万が一店のメニューにあっても絶対に頼んではいけない。なお、イノシシの刺し身を提供している店については現時点では特定されていない。
騒動を受けてNHKの公式HPは番組紹介の画像を差し替えた。
▼ビフォー。
▼アフター。無難な回転寿司の写真になっている。
豚肉ですら生で食べるのは危ないとみんなが常識的に知っているのになぜイノシシは大丈夫と思ったのだろう。国民から受信料を奪っているNHK、命まで奪うつもりか。
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