【衝撃速報】瀬戸大橋は腐食を防ぐために橋脚を電極にして海水の電気分解を行っている
netgeek 2016年5月12日
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東海大学の学生が授業で習った驚きの知識をネット上に投稿して注目を集めている。その内容は瀬戸大橋は橋自体を電極にして塩分濃度の高い海水を電気分解することで腐るのを防いでいるというもの。
これが投稿に添付されていた画像。
出所: copacchi @copacchi0106さん
まず前提として、橋の中で海中に浸かる部分は事前に塗装とアルミニウム合金による犠牲防食を施して工夫されている。ただ、それでも腐食が防ぎきれない箇所はなんと周囲の海水を電気分解することでpHを高め、無機塩を被覆させるのだ。
netgeek編集部ではこの点についてもっと詳しく知りたいと思い、調査を開始。日立造船のHPで電解装置の解説がなされているのを発見した。
▼陽極と陰極を海中に入れて電気分解。発生した水素は水面に上がって空中に逃げていく。この技術は橋だけでなく、発電所や船などにも使われている。
▼化学式。学校で学んだ化学がこうして身の回りの生活で使われているのを知ると嬉しくなってしまう。
海水を電気分解すると、微生物や貝といった海洋生物の付着を薬品を使わずに防ぐことができるのでこれは自然にとっても大変メリットがある手法。まさか海水を電気分解するとは思いもしなかった。
本州と四国を繋ぐ瀬戸大橋。
我々の生活を豊かにしてくれる巨大な建造物は技術者たちの知恵が結集された結果できたものだった。それにしても、橋脚自体を電極にするとは驚き。すごいとしかいいようがない。