「和牛の旨味!豪州牛100%のハンバーグ」 一見矛盾するけど間違ってないジョナサンの暖簾
netgeek 2016年4月27日
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数年前に食品偽装が相次いで摘発され、世間を賑わせたのはまだ記憶に新しい。景品表示法の改正や新規ガイドライン制定などの様々な制度改正が行われたことで社会的にも大きな影響を与えた。そして今回またファミリーレストラン、ジョナサンの暖簾が紛らわしいと話題になっている。
思わず二度見してしまう暖簾はこちら。これは矛盾しているように思われるぞ!!!
▼話題になっている表示「和牛の旨味!豪州牛100%のハンバーグ」。
▼だがこれは間違いではない。「国産牛」と「和牛」は意味が異なるという解説。
「和牛」は品種なので、海外で飼育されても「和牛」には変わりない。今回はオーストラリアで飼育された和牛という意味であった。和牛については厳しい表示の規制がかけられており、また外国産の和牛に対しては生産地を明記しなければならないため、今回のような紛らわしい表示につながったのだろう。
参考:メニュー・料理等の食品表示に係る景品表示法上の考え方について(消費者庁)
海を渡って今や世界的な知名度となった「WAGYU」、海外では一流レストランでしか食せない。
それが日本ではファミリーレストランで手軽な値段で美味しく食べることができる。日本ではもはや日常の風景だが、世界的にみると実はこれはすごいことなのだ。
和牛=国内で生産されたものというイメージが強いために誤解を招いたが、今回の表示は「和牛」であることに違いはなかった。
食品表示は「食の安全」とも関係が深く、また「食べる」ことは生活と切り離すことが出来ない。専門的な知識がなくても分かるように表示に気を配ってもらえると良いのだが…。何はともあれ、ジョナサンはちゃんとルールを守ってきちんと産地を明記しているという話であった。