【炎上】「原発事故が奪った村」として大々的に使われた写真、ただの廃車置き場だった
netgeek 2016年2月3日
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事の発端は、DAYS JAPANが12/13にTwitter投稿した以下の記事に注目が集まったことだ。
写真には日本で起きている事実として認めたくない悲惨な光景が映しだされている。「福島県の帰還困難区域の今の姿」として説明が加えられており、事故発生時に多くの人が車を乗り捨てて逃げたという解釈がなされていた。
▼説明文には「人々が乗り捨てて逃げた車が4年の歳月を経て草に覆われていた。ここは現在でも6.7マイクロシーベルトほどの放射線量が記録されている」とある。
しかしこれらの説明は完全に誤り。地元の人には有名な話としてここはただの廃車置き場ということが知られている。場所は福島県双葉町ではなく、正しくは福島県双葉郡富岡町で測定されたと書かれている放射線量も誤り。間違いだらけなうえに、そもそも放射線量は誰が測定したのかとツッコミが殺到した。
なお、廃車置き場であることはGoogleアースでも確認することができる。
地図はこちら。
▼2009年。このときにはすでに車が放置されていることが分かる。場所は車道ではない。
▼2011年
▼Twitterユーザーの@manchi1130さんは場所を特定して双葉町ではなく富岡町ということを確認した。
原発事故をめぐってはメディアが不必要に国民の不安を煽ったり、不正確な情報を流したりするところが以前より批判されていた。ただの廃車置き場に「原発事故が奪った村」という見出しをつけてしまっては批判の声があがるのも無理はないだろう。一部では「故意に捏造した」とも指摘された。
▼「悲惨さを伝えたいという思いはいいが、だからといって嘘をつくのはよくない」 Twitterで大きく支持されていた意見だ。
DAYS JAPANはもともと講談社が出版していた月刊誌で現在はデイズジャパンがフォトジャーナリズム誌として販売している。一度講談社が廃刊にした理由については、「誤報により読者の信頼を失い、赤字を黒字化できる見込みがなくなったから」とも言われている。同誌には筑紫哲也や坂本龍一、灰谷健次郎、本多勝一などの著名人が賛同人として名を連ねていた。
さて、この騒動を受けてデイズジャパンは謝罪文を掲載。誤報が起きた経緯を説明した。
間違いが生じた経過のご報告とお詫び
「訂正とお詫び」でご報告しましたとおり、 DAYS JAPAN 2015年12月号14ページの写真キャプションにつきまして、
1「人々が乗り捨てて逃げた車」とあるのは誤りで、正しくは「投棄された車」でした。
2「福島県双葉町」とあるのは、「福島県双葉郡富岡町」の誤りでした。ご報告しお詫びいたします。(略)編集部では「人々が乗り捨てて逃げた車が、4年半の歳月を経て草に覆われていた」というキャプションを付けました。写真家が「思う」あるいは「思われる」としたことを、編集部が断定形で書いたことは、間違いでした。地名の誤りについては、写真家のホームページで、双葉郡浪江町のことをNAMIEと記載されて、そのあとに使用しました写真の地名としてFUTABAと書かれていましたので、これを双葉郡双葉町と考え、「双葉町」と記載しました。(略)
編集部の事実確認の甘さが招いた今回の結果を深く反省し、今後は事実確認を徹底し、正確な報道をおこなうように編集部内の立て直しをはかって参ります。
https://www.facebook.com/daysjapan.net/posts/1017124921660027
もともとはインターネット上で写真を見つけ、撮影者の人物にコンタクト。編集部の思い込みで「人々が乗り捨てて逃げた車」という説明を加え、地名については確認ミスで間違えたと説明した。コメント欄では、しっかり謝罪訂正した点が認められつつも、「ジャーナリスト失格」「車に近づいたら線量計が鳴り響いたのは本当ですか?」「自らのプロパガンダで結果ありきの仕事をするからこうなる」などと手厳しい意見が飛び交っている。
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