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【炎上】産経新聞「日本人のサル化が進んでいる」→批判殺到

netgeek 2016年1月13日
 

産経新聞が1/4に公開した記事があまりにも乱暴な論説だと批判が相次ぎ炎上している。記事は、スマホが普及したせいでネット上で自分の中に閉じこもる人が増え、その結果、日本人が退化してサル化が進んだと強引に結論付けるものだった。

まずはネット上で公開されている産経新聞の文章をご覧あれ。

両親はともに社会のリーダーとして活躍し、しかも容姿端麗とあって、周囲の愛情に包まれて育った。かたや貧しい家に生まれ、数々のいじめに遭う。対照的な運命を背負った、同い年の女性の生涯をたどる。

▼昼メロドラマならではの愛憎劇のようだが、今年の干支(えと)、サルの世界の話である。2日、BSフジで放映された『北限に生きる』は、青森県の下北半島に生息するニホンザルの群れを、24年間も観察した記録だった。

▼最も高位の家系に生まれた「スズラン」は、その後も順風満帆の暮らしが続く。低位の家系の「カキラン」は、大人になっても、オスザルから相手にされない。格差の固定化が指摘されて久しい、人間社会を見ているようでつらくなる。

いや、サルが人間に似ているのではない。人間がサルに退化している。比較行動学のサル学者、正高(まさたか)信男さんは、『ケータイを持ったサル』(中公新書)で、こう喝破していた。

▼ケータイで常に仲間とつながろうとする。周囲とコミュニケーションがうまく取れず引きこもってしまう。両者は公の世界を拒否して、私の世界の中だけで生きようとする点で共通している。一部のオスを例外にして、自分の生まれた集団に一生とどまるニホンザルと変わるところはない、というのだ。この本がベストセラーになった前回の申年、平成16年に比べて、スマホを持った日本人の「サル化」はさらに進んでいる。

http://www.sankei.com/column/news/160104/clm1601040003-n1.html

猿の集団の中の格差をテーマにして人間社会に照らし合わせたかと思えば、途中からスマホで孤立するという話に変わってしまって主張がいまいち分かりにくい。ただ、少なくとも筆者はスマホ否定派で日本人をバカにすることに快感を覚えるという印象を受けた。何もスマホを使っているのは日本人だけでなく、世界中の人に当てはまるのにどうして「日本人のサル化」とくくってしまうのか。

百歩譲ってスマホがコミュニケーション不足・社会からの孤立を引き起こすとしてもnetgeek編集部はこの論説に異を唱えたい。

sankei_monkey (1)

スマホは間違いなく生活を豊かにするものであり、道具自体が人間を退化させることはない。すなわち、道具はいつの時代も使う人次第ということだ。もともとコミュニケーションをとるのが下手な人がTwitterにドハマりしてネット上の会話を楽しめば、孤独が和らぎコミュニケーションが生まれるということで、それはそれで有益であることは間違いない。

むしろ自らの世界に引きこもっているのは新聞のほうではないだろうか。

sankei_monkey3

このインターネット時代に未だに紙の新聞というものを売りつけ、迷惑な勧誘員を訪問させるのは力の入れるところを間違っているとしか言いようがない。何度断っても次から次へと勧誘員がチャイムを鳴らすのはなんとかならないものか。とっくの昔に破綻したビジネスモデルなのに強引な勧誘員が暗躍している現状をどう捉えているのだろう。

さて、どうして産経新聞はスマホを敵対視しスマホユーザーをサルとまで侮辱するのか。

sankei_monkey (2)

もしかすると、スマホにシェアを奪われ、新聞が時代遅れになってしまったことを逆恨みしているのかもしれない。新しい時代の流れを間違っていると捉え自分の考えを強硬に主張する人は老害でしかない。

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