ドバイが超高層ビルの消防のためにジェットパックを爆買いするも消火活動はできずツッコミが入る
netgeek 2015年11月28日
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参考1:Dubai’s firefighters get jetpacks to tackle highrise blazes
参考2:Flyer-fighters! Firemen in Dubai are to be issued with JETPACKS
ドバイが購入したジェットパックはこちら。マーティン航空機社製のコンパクトなタイプだ。「本当にこんなもので空を飛べるのか」と思ってしまうが…。
簡易的ながらも、ものすごい性能は持っているのは確か。こちらのジェットパックはなんと秒速20メートル(=時速72キロメートル)で飛ぶことができ、上空900メートル付近まで上昇することができる設計になっている。
▼つまり、ドバイの最高峰のビル「ブルジュ・ハリファ」(828メートル)は余裕で飛び越えることができるのだ。
ドバイにはこのような超高層ビルが900棟以上あり、消防士が到達できない上層階で起きる火災は成す術がない。そこで、ジェットパックの活用が考えられたというわけだ。
当然、ホースを持った消防士がジェットパックで上昇しながら消火活動に当たるのかと思いきや、そうではない。
▼こちらは公開されているイメージ画像。
ドバイの民間防衛隊の発表によると、ジェットパックは火災が発生している階の状況確認のために使われる予定とのこと。これにはネット上でツッコミが殺到。「消火しないのかよ」「ドローンでいいじゃん」などというコメントが寄せられた。確かに、現場の状況を確認したところでその後どのように消火するつもりなのかという疑問が残る。
ところで、ジェットパックを使うとどのような景色が見えるのだろうか。運良くYouTubeでジェットパックで飛行中の映像を見つけることができた。
(1)こちらは移動中。車よりも高い位置で移動すれば迅速に火災現場に出動できる。
(2)上昇中の様子。見晴らしはよく、確認作業がはかどりそうだ。しかし、ジェットパックが常に安定しているとは限らず不安が残る。
動画はYouTube(https://youtu.be/LDp1XztObUQ)からのみ視聴可能。
今回のドバイのジェットパック活用はどれほどの効果があるのかいまいち分からなかったが、将来、ジェットパックはいろいろな場面で活用されることが期待されている。通勤通学にジェットパック、商品の宅配にジェットパックなど、人々の移動手段の1つに加わるのは間違いなさそうだ。