東急エージェンシーが顔採用を始めたのでnetgeek編集長が受験してみた
netgeek 2015年3月6日
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まずタレコミがあったサイトにアクセスしてみる。おお!本当に顔採用と書かれているぞ。
「これがホントの顔採用」にアクセスするとデカデカと「これがホントの、顔採用」の文字が。一瞬「差別的だ!」と炎上しないかと心配になったが、読み進めていくうちに、どうやらそういう意味ではないということが分かった。
顔の良し悪しで採用を決めるわけではない。しかし、東急エージェンシーは顔には内面が表れるものと考えている。
例えば意志の強さが目に宿ったり、優しさが口元に表れたり。独自の顔分析システムで受験すると、人によって異なる就活特典が貰えるという。なるほど。これは面白そうだ。
しかし、次のページに進んだところ、「WEBカメラがないと応募できない」と言われてしまった。
ぐぬぬ。ごまかしや冷やかしは通用しないということか。カメラのついているiMacでアクセスし直し、再び受験することに。
「WEBカメラにあなたの顔を映してください」。はい。
ちょっとズームすぎたかな。「バッチリいい顔が写ったら決定ボタンをクリックしてください」。
ドヤ顔おらあ!
しかし、いつまで経ってもカメラが顔を認識せず、決定ボタンがグレーで押せないままだ。
本の表紙で誤魔化そうとすることに無理があったか。
ちなみに使ったのは元日本ヒューレット・パッカード社長、樋口泰行氏の「愚直論」。
松下電器、ハーバードMBA、ボストンコンサルティンググループ、アップルなどで経験したユニークな経験が率直に書かれていて大変面白い1冊。
次はスティーブ・ジョブズで挑戦してみた。
こちらのほうが顔がちゃんと映っているので認識されやすそう。
オラオラオラオラァ!!
この紋所が目に入らぬか。時価総額世界一の企業Appleを創りあげた男だぞ。オラオラオラオラァ!
キター!すごく近未来的にかっこよく顔が認識された。すごいぞ。東急エージェンシー。決定ボタンをポチ。
「なかなか素晴らしいお顔ですね」。分析開始をポチ。
少し待つと分析結果が表示された。
「あなたの顔は心配性顔と診断されました。面接5分延長戦をGET」。うおおおお何か貰えた!
「面接官のメモが気になって面接に集中できない心配症な顔をしていますね。そんなあなたには追加で5分間のアピールタイムを差し上げます」。ありがてぇ…ありがてぇ…。ジョブズなのに。
「応募する」を押すと個人情報入力画面に。
本当に応募できるようで驚き。ちなみに他の特典としては、「せっかち顔にはES設問を1週間先に公開」、「のんびり顔にはES提出1週間のロスタイム」、「よくばり顔にはグループ面接を個人面接に変更」、「こだわり顔には面接官を写真で逆指名」などがある。個人的には逆指名がいい。面接官にも当たり外れがあるからだ。
ということで、東急エージェンシーの顔採用は非常に就活生に優しいほのぼの制度だった。
このような面白い企画が生み出せるのは広告代理店としてかなりの強みだろう。興味をもった人は「顔採用」から応募してみよう。