ぐらつく猫は歩く決心をした
netgeek 2021年3月9日足元がぐらついてしまい、うまく歩くことができない子猫。なんとか努力して歩くようになりたい…。
バージニア州アーリントンにある猫のクリニックNOVAに手の平サイズの子猫が運ばれてきた。
獣医のエレン・カロッツ先生は語る。
「衰弱しており、頭の後ろにこぶがありました。行動を見るに神経質になっているようでした」
年齢の割には体は小さく、毛玉のボールのよう。それでも前向きに生きるための強い気持ちを持っているようだった。
エレン先生は子猫にフィンという名前をつけ、チャリティのChris Griffey Memorial Feline Foundationに加えることにした。
その後の詳しい検査で耳の後ろに腫瘍が見つかったものの、深刻な病気はないことが分かった。しばらくは投薬と栄養管理で体を強くすることを目指していく。
回復の過程にあるフィンは自分で立ち上がろうとし、まだぐらつきながらも新しく身につけた強さが嬉しいようだった。
1週間して自力でご飯が食べられるようになり、この段階でウォーキングの練習によって足の筋肉をつけることにした。毎日が新しく、小さな成果を積み重ねていく。
「フィンは体重をつけ、普通の猫と同じように歩き方とかがむことを覚えました」
歩いている途中に転倒してもへこたれず、起き上がって再び挑戦する。
「2週間で直立して歩く術をマスターしました」
食べ物をトイレに持ち運ぶこともできるようになった。あとはジャンプや登ることができるようになれば安心だ。
「毎日向上し、驚くべきパーソナリティを見せました」
まともに立つことさえできなかった子猫は元気に動き回るエネルギーの球に変身した。足を置くことができるものなら何でも登り、出会ったみんなを魅了する可愛さをもっている。
フィンはキャットタワーに登って特等席から窓から鳥を眺めるのが好きだ。
そして1日の終わりにはジャケットの下に入るのが趣味だ。
「居眠りするのに居心地が良いみたいです」
部屋の中をぐるぐると探検し、子犬と出会ったときはプロレスごっこを楽しんでいた。
「フィンは人に寄り添うのが大好きで、一緒にズーム会議やオンラインスクールを楽しんでいます。他の猫や犬とも仲良くしています」
数週間してから里親を探す段階に移行した。体が強くなったフィンはもう大丈夫だろう。