耳が一つしかない猫のホッパー
netgeek 2021年2月22日耳が一つしかない猫はシェルターで懸命にアピールした。前に来た人に元気にリアクションし、注目を集めようとする。
早く新しい家族を見つけてあげたい。
生後9ヶ月のホッパーは家族が面倒を見られなくなったことを理由にアラスカ・ヒューマンソサイエティに来た。
まずは獣医に診てもらい、不足している栄養を補給した後に回復専用の部屋に移った。ホッパーは夢の中でも頻繁に動き、その様子はまるで家族を探しているように見えた。
目が覚めてからは後ろ足で立ち上がり、人々の注目を集めようとした。
獣医によると片方の耳が変形しているのは古い傷が原因だと考えられるとのこと。それでもホッパーの生活に不自由はないようだった。
シェルターの創設者であるシャノン・バスナーさんは語る。
「甘えん坊で愛情を求める猫です。快活で遊ぶのが好きな性格です」
ホッパーはボランティアスタッフらとすぐに仲良くなり、みんなの心を鷲掴みにした。
「嵐のようにおしゃべりします」
元の計画では体調が完全に回復してから里親を探すつもりだったが、元気なホッパーなら早めても大丈夫そう。
家族に迎える猫を探していたアラスカのカップルはスタッフとの会話の中でホッパーに興味を持ち、回復部屋で面会した。元々、表側で他の猫を見ていたのだが、裏にいる猫も気になったのだ。
「カップルはボランティアリーダーのアーリーンと一緒に裏側の部屋に行き、片耳のホッパーを気に入りました」
カップルを見たホッパーは後ろ足で立ち上がり、前足で空を切ることで自分の存在をアピールした。
こうして正式に契約書を交わし、ホッパーの新たな人生が決まった。きっと今頃は安全な家で幸せに暮らしていることだろう。