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裏庭のドアを引っ掻く猫。家に入れてほしいようだ

netgeek 2020年11月27日
 

ふらっと現れたオレンジ色の猫はどうしても家の中に入れてほしいようだった。

外は寒くて厳しい世界だ。

カナダ・ケベック州に住むジャイルさんは裏庭のドアを猫が引っ掻いていることに気づいた。今は寒い冬ということで猫を見かけることなんてなかったのに一体どこから…。

ジャイルさんは子猫の保護団体One Cat At a Timeでボランティアとして働いているので猫の扱いには慣れているほうだ。

猫は凍えており、お腹も空いているようだった。さらに病気かもしれないということでOne Cat At a Timeの創設者であるマリー・シマードさんに助けを求めた。

マリー・シマード「私達の団体は親のいない子猫の保護が専門です。しかしドアのところで助けを求めている猫を放っておくことはできません」

幸運にも親切な人に出会えた。

マリー・シマード「飼い主を探そうとしたのですがマイクロチップはありませんでした。6〜7歳で、誰も世話をしなかったようです。おそらく前の飼い主がかなり前に捨てたのでしょう」

獣医に直行し、数日は入院することになった。体はノミだらけで喧嘩の傷や汚れが目立つ。寄生虫とウイルス感染もしており、 上気道感染症でもあった。

幸いにも猫は人間との触れ合いを喜んでおり、治療中も喉をゴロゴロ鳴らしていた。

ひとまず発見時より綺麗になった猫にはアスランという名前がつけられた。今までどのような路上生活をしていたのかは不思議だった。

退院してからはジャイルが世話をすることになった。

ジャイル「アスランは親切で愛くるしい猫です。世話をしてもらえることに感謝しており、室内の生活も幸せと感じているようでした」

家では毎度の食事に困らないし、温かいベッドで寝られる。

ジャイル「アスランは人間にくわえて他の猫も好きなようです。以前は明らかに家庭で暮らしていたはずです。抱っこをせがみます」

猫のクレオはアスランと日に日に信頼関係を深めた。

目の手術や歯の治療にも同行する。当初は飼い猫を増やすつもりのなかったジャイルさんだったが、クレオとアスランを引き離すことはできないと考え直した。

数ヶ月でアスランはすっかり健康体になった。あのとき、家のドアを引っ掻いていたのは是非ともこの家に住みたいという指名だったのだろう。

安心して寝られる家って素晴らしい。

現在8歳になったアスランは幸せに暮らしている。



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