象のような鼻を持つハネジネズミ
netgeek 2020年8月20日
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英語ではElephant-shrew (ゾウ-トガリネズミ)と呼ばれるハネジネズミは知名度こそ低いもののとても可愛い哺乳類だ。
鼻先が象のよう。
一見するとネズミのようだが、従来はモグラ目に分類されていたハネジネズミ。現在は独立した目と考えられることが多い。20種類いるうちSomali sengiは最もミステリアスだ。
ハネジネズミは主に昆虫や果実を食べており、鼻先は自由な向きに動かすことができる。体はかなり小さく、手のひらに収まるほどだ。
南アフリカの砂漠地帯や森林地帯など幅広く生息しており昼行性。茂みの中に通路を作る性質を持つ。
1968年以降は絶滅したと思われていたが、50年の時を経て再発見された。科学者たちは目撃情報を聞きつけ、東アフリカのジブチに向かい生息を確認した。
デューク大学の研究者スティーブン・ヘリテッジ氏は語る。
「まだ生きているとは思いもしませんでした。その尻尾を見たとき、私達は顔を見合わせこれは特別なことだと思いました」
「仕掛けた罠にハネジネズミが入っているのを知ったとき興奮し大きな成果を出したと得意げな気持ちになりました」
実はジブチに住んでいる人たちもハネジネズミが絶滅したとは全く考えていなかったのだが、科学界では驚きだった。
Global Wildlife Conservationのケルシー・ニームさんは語る。
「野生でのハネジネズミの生息が確認できたのは保護への第一歩です。絶滅しないようにすることが大事です」