新型コロナウイルスでPVの撮影ができない→まさかの裏ワザで解決
netgeek 2020年4月29日
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まさかそんな撮影方法だったとは…。
Kunal Kelkar氏はランボルギーニをヨーロッパで撮影する仕事を引き受け、1月から準備を進めていたのだが、新型コロナウイルス対策のロックダウンの影響で撮影ができなくなった。当初はスペインとイタリアに行く計画だったのに…。これまでベンツ、レクサス、ボルボなどの撮影を担当したKunal Kelkar氏はついにランボルギーニかと張り切っていたのに…。大好きなスーパーカーなのに…。
あれこれと考えた結果、おもちゃの車を走らせて撮影することにした。
「ロックダウンにより、道路で撮影する計画はなくなりました。それでも私はインスパイアされ、18分の1スケールのレプリカでやってみることにしました」
ジムも閉鎖されているということで、自宅にあったトレッドミルを使うことにした。
しかしこんなことでうまくいくのだろうか?
「トレッドミルを動かしてみると実際の道路によく似ていることに気づきました。車が走っているのではなく地面が動いている映像ですが、おそらくうまくいくだろうと思いました」
問題はおもちゃのランボルギーニをいかに本物に見せるかだ。おもちゃの選定から開始し、数多くの撮影方法を試してみた。場所のセット、ライトのセッティング、走るスピードを決めるのに2時間かかった。そこからさらに3時間かけて実験を重ねる。
最終的に雨が降って車が濡れているシーンにすればおもちゃ感をごまかせるということに気づいた。
霧吹きを近くからかけすぎると雨粒が大きくなりすぎるので慎重に作業する。
そして出来上がった映像がこちら。驚くほどかっこいい。
この光と雨の中を走り抜ける感じは実際の撮影以上なのでは。
ランボルギーニがかっこよく映っている。
が、本当はこうなっている。
制限がかけられた状態で新たな撮影技法が誕生した。
正式な映像は近いうちに公開されるだろう。Kunal Kelkar氏に仕事で結果が出せる人のやり方というものを教えてもらえた気がする。