里親募集中の犬と過ごせるホテル、泊まってみたい
netgeek 2020年2月26日
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犬を選んで部屋で過ごせるサービス。
これはHome2 Suitesが2018年10月から始めた取り組みで、これまで34組が里親となった実績を持つ。どうやら長い時間を共に過ごすと家族として迎え入れたくなるようだ。
犬は保護シェルターのHumane Society of South Mississippiに属するもので、ホテルではロビーにいる。宿泊客は気に入った犬を部屋まで連れていき、共に時間を過ごすことができるというわけだ。
さらに、気に入った場合は申込書を記入したうえで手数料50ドル(約6,000円)を支払って正式な里親となることができる。堂々と犬を自宅に連れ帰ることができるというのは素晴らしい仕組みではないか。料金もペットショップで購入するよりもはるかに安く、みんなが得する仕組みだ。
このホテルでは宿泊客は1日泊まるだけでなく、1ヶ月ほど滞在することが多い。家族の一員となる犬との愛称をじっくり見極めたいということだろうか。
この取り組みにより、年間8,000匹の動物を預かるシェルターはスペースが空くというメリットが生まれた。預かった動物のうち、おおよそ80%が無事里親が見つかるので、受け入れ体制を拡充できることは大いなる貢献に繋がるのだ。
元は普通のホテルだったのに、なぜこのようなアイデアを思いついたのか?考案者はセールスディレクターのTeresa Johnstonさんだ。
「泊まる人は一人が多いので、寂しい思いをしないような工夫があると良いと思ったんです」
Home2 SuitesのInstagramでは素敵な写真がたくさん披露されている。
通常のシェルターやペットショップでは絶対にできない取り組み。これはホテルだからこそできたというわけだ。
このような試みは今後、他のホテルにも普及していくかもしれない。犬だけでなく猫など他の動物にも対応できるだろう。