文学の父・高垣憲正「書くことがなかったら書かないのが正しい。無理して書くのが一番良くない」
netgeek 2017年11月27日
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「書きたいことがなければ書かなくてもいい」
出典:https://twitter.com/ayatakaarrow/status/932599919197634561
子どもの詩の審査員(小学校低学年担当)を務めた高垣憲正は審査員コメントにて「無理に書くのはよくない」とばっさり。そして大人に向けては「子供の文章をあまりいじらないでほしい」と提言している。
日本人の多くが学校で読書感想文や詩を書くのに苦労した経験をもつということもあり、この審査員コメントはTwitterで約2万リツイートも拡散された。
そして、驚いたことに拡散された投稿に高垣憲正氏のお孫さんがリプライを寄せた。
はじめまして。憲正の孫です。
小さいころから、この記事のように好きなように書いていいと教わってきました。
祖父の言葉が多くの方に共感・賛同していただけて、孫として、また憲正のひとりのファンとして嬉しく思います。
どうしても想いをお伝えしたくて、ff外から失礼致しました。— るりっち (@rurich0w0) 2017年11月22日
無理に文章を書かせる今の学校教育は間違っているのかもしれない。文章を書くトレーニングにはなることは確かだが「読書感想文」や「詩」という形式じゃなくてもいいという気がする。
同様の指摘は絵本作家の五味太郎氏も行っていた。
五味太郎氏は学校の感想文で「別に」と書いた子供に共感するとコメント。教材に用意された回答例にはいかにも大人受けしそうな感動狙いの文章が書かれていた。子供に書くことを強要すると大人の顔色を窺うようになる。文章というのは人間の精神を表す手段なのだから、学校の読書感想文は「別に」でも良い、という見解だ。
参考:五味太郎「学校教育の感想文は気持ち悪い。間違っている」
文章表現を極めた者が「書かなくてもいい」と言ってくれるのは大変嬉しい。既存の学校教育の方針を見直し、国語教育を改めるのは有意義なことだろう。
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