西村ひろゆきが移住先にフランスを選んだ理由
netgeek 2017年3月10日
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まず前提として、西村ひろゆき氏が日本を離れたのは2ちゃんねるの損害賠償金から逃れるため。
これまではいくら裁判で負けようとも銀行口座を特定されて差し押さえされなければいいだけだった。ひろゆき氏に限らず、損害賠償金は実際には支払われていないものが多く、いわゆる逃げ得がまかり通っていた。ひろゆき氏はこの法律の抜け穴を利用し、さらにパケットモンスター社などの海外ペーパーカンパニーをダミー会社にすることで資産状況を特定されないように対策をとってきた。
しかし、法律が変わり、損害賠償金を強制的に取られるようになったため、西村ひろゆき氏は海外移住という次の一手を取る。まずはビザを取りやすくするため、以前から交際していた植木由佳氏と正式に結婚した。もともとひろゆき氏は「周囲に結婚して幸せになった人がいない」という理由で結婚反対派だったが、巨額の損害賠償金と天秤にかけるとやはり妥協しないといけなかった。
そして、ひろゆき氏が移住先に選んだのは富裕層に人気なアメリカや香港ではなく、なぜかフランスだった。
ひろゆき氏はフランスを選んだ理由をコスト面のパフォーマンスで説明する。そこには合理的な判断があったようだ。
「僕が中国語を話せるようになるより、日本語を話せる中国人を見つけるほうが早くて安い。どっちのコストのほうが安いのかって話があるんですよ。英語圏の人が覚えると得するランキングっていうのがあって、1位がドイツ語で2位がフランス語。アメリカには大量にメキシコ人がいるのでスペイン語は全然得しないんですよ。覚えて得する言語と得しない言語があるんです」
確かに日本語が話せるフランス人は滅多にいない。さらにフランス語が話せる日本人というのも珍しいので価値があることは間違いないだろう。
「僕アメリカに住んでいたことがあって英語は話せるようになったんですよ。中学、高校とベースがあったから喋れるんでしょって言われるけど、フランス語は一切分からない状態でスタートした。で、1年ぐらい経って、けっこうなんとかなるんですよね。言ってることはなんとなく分かる。これは僕の能力じゃなくて人間の能力。日本のコンビニで働いている外国人と同じ。超大変そうと思っても実際やってみるとなんとかなることってある」
驚いたことにフランスへは全くの0時間の勉強で引っ越したという。住居を決めるときですら悪戦苦闘したに違いない。それでもひろゆき氏はそんな状況を楽しんでいると語る。
「最初に引っ越したとき、インターネット屋さんを頼んだんですよ。あっちも英語話せません。で、辞書を見せあってなんとかコミュニケーションがとれた。誰でもやろうと思えばできる」
「あとは難しいことを楽しめるかどうか。僕は物事がうまくいかないことが好きなんですよ。日本にいるとどんな仕事をするにしても僕は超余裕なんですよ。知り合い経由するとけっこう誰でも会える。調べればある程度実績があるから相手が会ってくれる。人脈も実績もない20歳だったときに比べれば楽に仕事ができるようになったのは確か。例えばサイバーエージェントに企画を提案するとして、全然繋がりないけど会ってくれると思うのです」
「日本社会において信頼を得てしまったのです」
「これは自慢しているわけじゃなく、みんなそうだと思うんだよね。実績があるとなにもない人よりイージーモードっていうのは分かるよね?でも、他の国に行くといきなりハードモードになるんですよ。今僕はラトビアっていうところの住民権持ってるんです。めちゃくちゃ美人多いです。で、住民権の更新をするときに相手はラトビア語しか話さないんですよ。僕は英語しか話せない。」
そんな中でもなんとか手続きができると凄く達成感が得られるのだという。
「日本だとすぐ終わるじゃん?ラトビアでうまくいったときにめっちゃ楽しいんだよね。日本だとニコニコ動画とか2ちゃんねるの人って評価が固まってるけど、そういうのがないから何かを成し遂げると完全に実力。だから楽しい。日本は一回立場ができてしまうと本当にイージーモードなんですよ。だから達成感がない」
起業家には転んでも転んでも立ち上がる物凄いバイタリティが求められる。
一見穏やかな性格に感じられるひろゆき氏も、若くして社会的に成功した人物。きっと内なる闘志があるタイプなのだろう。エネルギーがあり溢れ、何もかもが簡単な日本ではもう刺激が得られないということなのかもしれない。無限に湧いてくる上昇志向を糧にひろゆき氏は今後、フランスでも起業家として成功する可能性が強いように思える。
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