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西村博之がJIMから2ちゃんねるを取り戻せるただ1つの理由―「通謀虚偽表示は当事者間では無効」

netgeek 2014年4月4日
 

2ちゃんねるは一体誰のものなのだろうか。現在、ジムワトキンスと西村博之という2人の当事者間で揉めていて、もはや誰が権利を持っているのかはっきりとしない状態だ。しかし、ネットギーク編集部では勝算はひろゆきにあるとみている。なぜなら「通謀虚偽表示は当事者間では無効」だからだ。

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netgeekでは以前、以下の記事にてこれまでの2ちゃんねるの所有者の推移を解説した。

ジム・ワトキンスが西村ひろゆきから2ちゃんねるの経営権を奪えた「ただ1つの理由」
http://netgeek.biz/archives/5027

端的に言えば、サーバー屋のJIMがひろゆきから2chの権利を奪えたのは、ひろゆきが訴訟逃れのために2chの所有者を名目上レースクイーン社(ジムがフィリピンで設立した会社)に移したからだ。

2ch.netのドメイン情報を照会してみると確かに「Race Queen, Ink」とある。

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しかし、この名義変更は民法上の「通謀虚偽表示」にあたるため無効といえる。

通謀虚偽表示とは

通謀虚偽表示は民法第94条に定められるもので、誰かと企てて虚偽の表示をすることだ。

ポイントは2つある。

1.相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。

2.前項の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に対抗することができない。
http://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E6%B3%95%E7%AC%AC94%E6%9D%A1

例をあげるならば、借金取りに追われているAさんが、友人のBさんと共謀して持っている土地をBさん名義に書き換えても無効。そのことを知らなかったCさんがBさんから土地を買っていたとしても、Cさんは権利を主張できるということだ。

ひろゆきが2ちゃんねるの経営権をジム所有のレースクイーン社に移してからも、削除人やスレ立て記者に指示をだし、経営に関わることで最高権力を保持していたことから明らかなように、経営権の移譲は単なる訴訟逃れの虚偽表示と断言できる。

そのため、法律的には何の効力もなく、2ちゃんねるの所有者は依然として西村博之にあるのだ。

これまで、ひろゆきは損害賠償から免れるためにメディアに露出する際には「元管理人」という肩書を使って「自分はもう関係なくなった」というパフォーマンスを繰り返してきたが、今回、これまでの発言とはうってかわって2ch.scにて自身が権利者であることを名言した。

2ちゃんねるの諸権利は、西村博之ないしパケットモンスター社に帰属するものであり、株式会社ゼロ及び、NTテクノロジー社に権利を譲渡したことはありません。

よって、彼らはサービスとドメインの違法な乗っ取りをしているというのが、現状の2ちゃんねるです。
http://2ch.sc/

背に腹は変えられないということだろう。

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そして、このアナウンスにより、もはや善意の第三者はいなくなった。4/1に2chの権利者は西村博之に帰属すると公開されたわけだから、これ以降誰かが2chの権利を得ても無効になるのだ。そのことを知っていてひろゆきは文書を公開したのだろう。

ひろゆきの最終目標は、再び損害賠償請求を起こされるリスクを冒してまでも、2ちゃんねるの所有権を取り戻すことにある。

いくらジムが書類上の権利はレースクイーン社にあるといっても、この主張は無効になるはずだ。そもそも実質的な管理人はずっと、ひろゆきだったのだから。

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