天気がいい日に緑が輝いて見えるのは、本当に葉っぱが発光していたからだった!
netgeek 2016年9月5日
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TwitterユーザーのSun_fine(@SunSun_fine)さんが、実験について丁寧に説明してくださっている。
▼まずは、緑の葉っぱを集めてきて小さく切る。
▼刻んだ葉っぱを、消毒用アルコールに浸す。これでクロロフィルがアルコールに溶け出すとのこと。
▼この緑色の溶液に紫外線を当てると…
▼何と溶液の上部がオレンジ色に光っている!
▼この光は、クロロフィルが光合成を行う際、化学的な現象として生じているとのことだ。
この「葉っぱ(クロロフィル)が光る現象」は「クロロフィル蛍光」と呼ばれている。
クロロフィルは光を吸収するのが仕事です。吸収した光によって励起され、そのエネルギーを最終的には反応中心に伝えます。このエネルギーは主に電子伝達、最終的には二酸化炭素固定に使われるわけですが、弱光時を除き、全ての光エネルギーを二酸化炭素固定に使えるわけではありません。使われなかったエネルギーはたいていは熱として放散されます。その他、ごくわずかなエネルギーは光として放出されます。このとき放出される光がクロロフィル蛍光と呼ばれています。
http://hostgk3.biology.tohoku.ac.jp/hikosaka/fluorescence.html
端的に言うと、光合成によって生じたエネルギーの一部が余り、光として放出されるということだ。
▼また、葉っぱ自体にブラックライトを当てると、赤く光るという実験もある。オレンジ色の光を発するからだ。
画像出処:http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/ogawa/blacklight/leaf.php
▼クロロフィルを抽出したアルコールに、光を直射するとこのように赤く見える。
画像出処:http://www3.atwiki.jp/cloud9science/pages/35.html
世の中には単なる比喩だと思われている表現が、実は物理現象を正確に言い表していたということが多い。今回、「新緑が眩しく見える」というのも、そのうちの一つだということが分かった。自然の力というのは実に興味深いものだ。
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