「読み方を間違えていた言葉」を集めてみたら想像以上の破壊力で腹筋崩壊
netgeek 2016年8月15日
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「自分も間違って読んでいた」という「あるある系誤読」から、腹筋崩壊まちがいなしの「トンデモ系誤読」まで、多数の誤読が集められた。
▼上記ツイートを受け、様々な誤読が集まった結果はこちら。
日本語から外国語まで、実にバリエーションに富んだラインナップだ。飯間氏が特に気にいったものには、赤い下線が引かれている。「切磋琢磨(せっさたくま)=きっさぶたまろ」「米原子力空母(べい げんしりょくくうぼ)=まいばらこぢからくうぼ」「清水次郎長男の涙(しみずじろうちょう おとこのなみだ)=しみずじろう ちょうなんのなみだ」など、もはや感心するしかないクオリティの誤読たちだ。この投稿に多くのリプライが集まった。
▼チャーハンは「炒飯」なので、「炊飯(すいはん)」とは違う。
個人的には「夕刊=タモリ」や「茗荷谷(みょうがだに)=なにがや」がツボだった。
他にも、「これは誤読と呼ぶには微妙だ」「私もこういう誤読をしていた」など、様々な意見が飛び交った。
▼外国語の読み方は、やはり色々な考え方があるようだ。
▼一方、新たに誤読していたことを告白する人も。
世の中、実に個性的な誤読があるものだ。
なお、思わずハッとする誤読は日常には溢れている。あなたは間違っていないだろうか?
国語教育について大学で教鞭をとってこられた田上貞一郎氏が、よくある誤読をHPでまとめている。一部をご紹介したい。
【徴収】これを「びしゅう」と読む人がいます。
ある会議で、中年の地位ある男性が「会費は当日、びしゅう…」と発言しました。
「微」と「徴」は字形が確かに似ています。それが覚え違いの原因かもしれません。
「微」には「のがれる」「かすかに」という意味がありますので、「微収」は会費を、
回避できたり、減額できたりとなるかも。(中略)【重複】これを「じゅうふく」と読む人がいます。
「ちょうふく」が正しく「だぶること」という意味です。
新明解の「ちょうふく」では「じゅうふく」と付記されています。そこで「じゅうふく」を引くと「ちょうふくの新語形」となっていました。
広辞苑も「ちょうふく」では「じゅうふく」と付記されています。「じゅうふく」を引くと「→ちょうふく」とだけ記載されています。
誤読とないところを見ると「じゅうふく」も容認されているようです。(中略)【祝詞】これを「しゅくじ」と読む人がいます。
「しゅくじ」は「祝辞」で、「のりと」が正しいのです。
神官が神前で祭りの趣旨などを読み上げることです。神官が「しゅくじ」ではいけませんね。
なお、祝詞は「しゅくし」とも読みます。ここまでは新明解(第五版)の説明です。
広辞苑(第五版では「のりと・しゅくし・しゅくじ」の読みを認め、「祝辞」「祝詞」は同意義に扱っています。
辞書同士、どうしてこうも違うのでしょうか。(中略)【裏面】これを「うらめん」と読む人がいます。
「りめん」が正しく「うらがわ」という意味です。
新明解、広辞苑と「うらめん」は認めていませんし、Wordでも変換しません。
その割に「うらめん」と読む人は多くありませんか。
確かに「うらめん」でも話が通じるのが「うら」めしくなります。
言葉とは生き物で、時代時代に合わせて変化していく。飯間氏も田上氏も、それを分かった上で誤読自体に興味を持っているようだ。確かに、すでに誤読が広がり正用となった言葉を狩っても仕方ない。一方でそもそもの言葉を知ることも、また大切なことなのだろう。
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