【熊本地震】Amazonが避難所の欲しいものリストをリアルタイム公開へ。ワンクリックで現地に配送できる画期的システム
netgeek 2016年4月22日
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Amazon.co.jpは熊本県で地震が起きたことを受けて避難所の「欲しいものリスト」を一般公開し、マッチングさせる新サービスを始めた。リストを見た人はワンクリックで購入し、現地に届けることができる。
このAmazonの新サービスは現物で寄付できるというのがポイント。
これまで多くの団体は現金の寄付を募ってきたが、資金使途が不明瞭であったり、団体運営費に数十%が中抜きされてしまうなどの問題を抱えていた。Amazonが提案する現物を届けるという方法は画期的で非常に分かりやすい。
試しに避難所の欲しいものリストを見てみよう。
▼熊本市龍田中学校避難所。ファイル、コンパス、シャープペンなどが求められている。おそらく学校が被災してしまったので子どもたちの学習用に必要なのだろう。この程度の小額の商品なら寄付しやすい。
▼下益城南中学校避難所は懐中電灯を50セットを募集中。現時点では意外と水、食べ物は求められていないようだ。
被災地としてはリアルタイムで欲しいものを反映できるので大変便利な仕組み。毎回毎回SNSなどで呼びかけたりしなくてもよいというわけだ。
▼今回の震災では避難所にて、白線で支援物資を求めるメッセージが掲載されもした。欲しいものリストを使えばもっとスマートに要領よく募集できる。
本来であれば被災地との情報格差を埋めるマッチングサービスは日本政府がインフラとして整えるべきだったのかもしれないが、民間の会社がその役割を十分担えるのであれば任せるに越したことはない。リピーターも多く信頼度の高いAmazonであればしっかりと貢献してくれるだろう。
Amazonはヤマト運輸の協力を得て、注文が入り次第、現地に配達する。企業の強みを活かした良い社会貢献だ。
緊急時は様々な情報が錯綜する中で、実際に被災した人の生の声を聞くことが最も大切といえる。現地では何が足りなくて何を支援してほしいのか、簡単に使える欲しいものリストは今後も活躍してくれることだろう。