生徒にAmazon最高評価を強要し証拠まで提出させている大学教授ハイディ矢野、告発される
netgeek 2016年3月29日
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現在問題になっているのは講談社から2012年に出版された英語の発音を指導する本。
著者はハイディ矢野と名乗る人物で、日本人がネイティブスピーカーのような綺麗な発音を身に付けるには、例えば「go to」は「ゴル」、「What are you」は「ワラユ」とカタカナ発音で発音すればいいと提唱している男性だ。
本のレビューを見ると、素晴らしい評価を獲得していることが分かる。
なんと最高評価が252票も。驚いたことに星1~4評価は皆無に等しく、それほどまでにカタカナ発音メソッドはいいのかと感心してしまう。だが、このレビューはハイディ矢野が先生という立場を利用して教え子に強要し無理やり書かせたものだった。
2/4、一人の人物が書き込んだ暴露話にはとんでもない事実が説明されていた。
この人物は実際にハイディ矢野の講義を受け、「本名で最高評価をつけ、証拠を印刷して提出するように」と指示された。当初提出する生徒は少なかったもののハイディ矢野が毎回口うるさく言うものだからついには生徒たちは折れ、続々と提出し始めたという。
実際にAmazonのレビューを遡って見てみると本名で書かれたレビューがたくさん見つかり、ペンネームで書き込まれることが多いAmazonのレビューでこの本だけ異常な事態になっていることが分かる。中にはフルネームをネット上に書き込むのに抵抗があったのか、「T.Sato」のように第三者には特定されないが先生には分かるよう工夫して書き込まれているものもあった。
さらに告発者が怒っているのは本の内容がスカスカなこと。面白くないダジャレばかりで、カタカナ発音で指導するという方針も効果がかなり怪しいという。正攻法で発音を練習したほうがよっぽどよく、1,944円もするこの本は全く役に立たないと結論付けられていた。
ハイディ矢野なる人物は一体どのような経歴なのだろうか。
本名は矢野秀文で日本人。上智大学を卒業後に日米会話学院専任講師、早稲田大学講師、文化放送「百万人の英語」のパーソナリティー、山野美容芸術短期大学客員教授などを務めた過去をもつ。ハーフっぽい名前で英語をうりにしているところはショーンKこと川上伸一郎にそっくりだ。
2000年には「ハイディの法則77 (CD付き)」という本を出しており、そちらも不自然なほど絶賛する高評価がずらりと並ぶ。
同じ手法で生徒に自作自演のレビューを強要していたのだろう。単に生徒に高い評価をつけてほしいとお願いするだけならまだしも、講師・教授の立場を利用して証拠まで提出させるのはやりすぎだ。むしろ今まで告発する生徒がいなかったのが不思議なくらいではないか。
本当にいい本というのは放っておいてもどんどんいいレビューがつき、口コミで売れるものだ。
自作自演を繰り返したあたり、ハイディ矢野のカタカナ発音を推す手法はあまり筋がいいものではないのだろう。みんなが本を選ぶときに参考にしているAmazonのレビューをこれ以上汚さないでほしい。この記事は最後にハイディ矢野が勧める発音で締めておきたい。ゲラーラヒァ(Get out of here)。これ通じるのだろうか?
講談社
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