【炎上】スペインの悪徳企業が「うどん(UDON)」を商標登録し、日本人のうどん屋を廃業に追い込んでいる現状。日本は抗議の声をあげるべきだ
netgeek 2016年3月10日
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石塚啓次氏は3/8、突然Facebookにて「うどん屋を止める」と宣言し周囲を驚かせた。
よくよく文面を読んでみると、止めざるを得ない状況に追い込まれているようだ。
うどん屋やめます。弁護士からお手紙来て、うどんってのが商標取られてるので、10日以内に以下の要求に従って下さいとの事です。
1、うどん屋ってメディア等で一切言わないで下さい。
2、看板からうどんって文字取ってください。
3、ネットでも使わないで下さい。
との事です。勿論、お金と時間ないので従います。これからレストランで何出してるのってインタビューで聞かれても、なんて答えよう、、、(中略)この投稿を見て、日本人として許せないと思ってくれるお金持ちの人一緒に闘いますか?絶対負けると思いますが、、、相手はスペイン人こっちは日本人ここはスペインなので。 これが外国に住むって事やなって諦めてます。
多分、、、 調子いいし、ひがまれたんかな? 色々面倒くさいけど、あ〜オモロ‼︎‼︎ クールジャパンかなんか知らんけど、大企業ばっかり相手してる場合ちゃうで! 日本の文化を世界にって言ってるんちゃうの?って事で政府?クールジャパンの人たすけてや! 助けへんかったら、クールちゃうで!
うどん(UDON)という呼び方はすでにスペインでも普及しており、それが一切使えなくなるのはお店としては大損害に繋がる。仮に新しい名称をつけようとも本家本元ではないと認識されてしまうに違いない。日本発祥の食べ物が法律の不備により、日本人が現地で経営できなくなるとはなんとも残念な話だ。
▼弁護士が送ってきた警告文。看板に矢印をつけて「ここに『UDON』と使うな」と書かれている。さらにメニューでもメディアでもうどんと言ってはいけないとは厳しすぎる。
▼バルセロナにある石塚啓次氏のお店「YoI Yoi Gion 宵宵祇園」。味はもちろん、おしゃれな内装と食器にこだわりがあると評価は高い。
▼元Jリーガーが始めた店だけに、注目度は抜群でメディアの取材は多数。宣伝効果は抜群で経営はうまくいっていた。しかしながら大手企業と法的に争うとなれば莫大なお金と数年にも渡る時間がかかってしまう。泣き寝入りしなければならないのが悲惨な現実だ。
▼石塚啓次氏のFacebookでは日々、味を高めるべく師匠の指導の下、研究を続けている様子が垣間見えた。麺につやがあり、見るからに美味しそう。
netgeek編集部で調査したところ、「UDON」の権利はUDON FRANCHISING, S.L. という会社が取得したことが分かった。
参考:RESULTADO DE BÚSQUEDA(UDON)
また、同社は合わせて「UDON(udon.es)」という大規模なうどんサイトも保有していることが分かった。ロゴに日の丸を使っているのが腹立たしい。どうやらスペイン中でうどん屋をチェーン展開することで大きく儲けているようだ。
なお、UDON FRANCHISING, S.L. のうどんは日本のものとは違い、かなりローカライズされている。
現地の人の好みに合わせて食べるのは構わないが、日本発祥の食べ物をスペインの一企業が商標権を独占し日本っぽく売り出している現状には眉をひそめざるを得ない。石塚啓次氏が「クールジャパンを謳う日本政府は動くべきだ」と主張するのにも同意してしまう。
この騒動を知る人物は台湾でも「讃岐うどんの商標について訴訟が起きたことがある」とエピソードを披露した。
スペインの法律がどうなっているかは知らない。しかし、少なくとも商標権とは正当な権利者が正当な権利を享受するために設けられたルールのことであり、悪質な企業が一般的な呼び方である「うどん」を独占することなど許されない。日本人は今こそ抗議の声を大いにあげるべきだ。
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