カンボジアの日本語学校生徒が考えた直球どストレートな川柳が趣深い
netgeek 2015年12月25日
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5・7・5の17音の中で、言葉巧みに人や社会を風刺する川柳。日本人でも、なかなか面白い川柳は思いつかないものだ。そんな川柳にカンボジアの日本語学校の生徒たちが果敢に挑戦した。彼らが考えた素朴で直球すぎる川柳はどれも心に響くものばかりで、ネット上で大絶賛されている。
それでは、さっそく川柳をご覧あれ。
▼「酒高い 飲んだら人は 安くなる」からは、お酒が人をダメにしてしまうのは万国共通なのだと感じてしまう。「恋人は 妻よりずっと 怖いです」の真意は不明だ。結婚した途端に夫に対する態度が一変する女性は多いので、逆のような気がする。
▼「残念だ 知識を使わず 錆が出る」の「錆が出る」とは「使い物にならなくなる」という意味。「宝の持ち腐れ」ということわざの言い換えだと言えよう。
▼「月を見て あなたの顔を 思い出す」はなんともロマンチック。そして、「幸せは 普通の人生 だと思う」はストレートに心に響く句だ。「醜いが マナーがいい人 好きですよ」は「人は外見ではなく中身が大事」という意味にも「公共交通機関で化粧をするな」という意味にも捉えることができる。
▼最後に「美人でも 何もできない 要らないよ」という句。これは日本の大企業の人事に見せてやりたいものだ。顔採用で不自然なほど美人を揃えている企業は果たして本当に優秀な人を採用しているのだろうか…。
▼「芸人は 自分を 笑わせられません」という句はもはや5・7・5ではない。しかし、笑いに厳しいヨーンヴィーくんの性格がよく分かった。
▼こちらはオチがあって面白い「牛盗られ 塀を作る 遅すぎた」という句。世の中には想定外では済まされないことが多い。笑い話のようで、意外と奥が深い句だ。
最後に、こちらの句を紹介して締めたい。「明日する 明日になっても 明日する」
日本では「明日やろうはバカ野郎」「いつやるか?今でしょ」などの言葉で、この句が伝えようとしていることを表すことが多い。皆さん、今年やり残したことはないだろうか。先延ばしせずに、今年中に、いや今日中に取り組んで欲しい。
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