【炎上】「モンスター社員はうつ病に追い込んで退社させましょう」 自称すご腕社労士が問題記事を公開
netgeek 2015年12月3日
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炎上の発端になったのは木全美千男氏が11/24に公開したQ&Aコーナー。この日の相談は「上司に逆らう、タバコ休憩といってサボる、遅刻するなど異常なモンスター社員にどう対処すればいいでしょうか?」と質問するものだった。
これに対し、木全美千男氏は「モンスター社員を退社に追い込むのはもちろん可能です」と結論を述べた後で、驚きの方法をアドバイスする。まずタバコ休憩などを就業規則に禁止事項として盛り込んだうえで、違反があれば反省文を書かせる。そして社員に、自分のどこに非があったのか理由を列挙させ、自分を責めるように誘導。合わせて降格と減給も行い、「うつ病を発症しやすくする環境をつくって合法的にパワハラをしましょう」と助言する。
万が一、社員が生きる希望を失う最悪の事態に陥った場合は、事前に仕事との因果関係を否定する証拠を残しておくことが大切と締めくくる。「こうしておくと裁判で負けないのです」。
▼あまりにもモラルのないサイコパスなやり方に驚くばかり。※現在は削除済みだが、netgeek編集部ではこんなこともあろうかと先にキャプチャを撮っておいた。
木全美千男氏のブログ記事は最初から最後まで常識を疑う表現ばかりで、とりわけ最後の「モンスター社員に精神的打撃与えることが楽しくなりますよ」はもはや理解することができない。なにか労働法の知識を活かして法の網をかいくぐるのが快感でたまらないといった感じだ。
▼こちらが木全美千男氏。出版した書籍も多く、amazonにて名前で検索すると多数の書籍がヒットする。
炎上を受けて木全氏はブログ記事を削除したが、「自分の考えを書いただけで法的に間違ったことはない。釈明するつもりはない」と強気のコメントをしている。
▼また、木全氏のFacebookを見たところ、極めて偏った思想の投稿をしており、典型的なネトウヨであることが分かった。
本来であれば社労士は企業が法律を守るように指導する役割を果たすべき存在であるのに、それが顧問料を貰うことをいいことに企業側に過度に寄り添ってしまっては本末転倒。決してあってはならない姿だ。そもそもブログが「すご腕社労士の首切りブログ~モンスター社員解雇のノウハウをご紹介~」というタイトルになっている時点でおかしい。
もし今後、木全氏が顧問を務める企業で訴訟が起きた場合は今回の記事が重要な証拠になるのではないだろうか。ネット上では「懲戒処分にすべきだ」「社会保険労務士会に苦情を入れた」という声が多数挙がっている。