ウエイターが全力疾走してタイムを競う謎のイベント「ウエイターズレース」の全貌に迫った
netgeek 2015年11月30日
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今年の大会の様子はこちら。皆がトレイにビール瓶とグラスを乗せてコースを走る。なんじゃこりゃあああああ!
▼レースが開始されると、ウエイター達はものすごいスピードで疾走する。
実は、ウエイターズレースは2011年から続いており、今年で5回目の開催。大会のホームページによると、ルールはボトル1本と水の入ったグラス3個をトレイに乗せて往復300メートルのコースを走り、タイムを競うというもの。
Twitterユーザーの「鹿月うさこ(@kagetsu_usako)」さんが撮影した疾走感溢れる写真も紹介したい。
▼走行中は必ずトレイは片手で持つというルールを守る。当然、レース中にバランスを崩して水をこぼしたりコップを落としたりする選手が続出した。
ルール上、グラスやボトルを落とすのも水をこぼすのも問題ない。ただし、落としたボトルが割れると失格になる。
▼こちらは横浜ロイヤルパークホテルのウエイター。
横浜ロイヤルパークホテルは、団体戦において2011年から4連覇中の強豪チームだ。今年の大会の優勝候補だったが、残念ながら今年は横浜ベイホテル東急に1位の座を明け渡してしまった。
▼こちらは昨年の個人戦で優勝したコロワイドMDの笹本さん。他を圧倒するスタートダッシュで今年も個人戦で優勝した。
▼女性も数多く出場しており、男性に引けを取らないレース展開をしていた。
「ウエイターズレース」の歴史はかなり古く、起源はヨーロッパにあるそうだ。
参考:The History of The Waiters Race, Paris Race to Return
▼こちらは1929年にパリで開かれたウエイターズレースの写真。
正確な起源は分かっていないが、フランスが発祥という説が有力だ。横浜市観光情報公式サイトには次のような記述があった。
ウエイターズレースは1930年代にパリでウエイターの仕事の認識を改善するために開始されました。
http://www.welcome.city.yokohama.jp/ja/tourism/eventinfo/ev_detail.php?bid=yv8576
▼そして次第に、ヨーロッパ各地に広まっていった。こちらは1930年にドイツのベルリンで開催された時の写真。
現在では、五大陸全てにウエイターズレースは広まっており、それぞれの地域で独自のレースが開催されている。例えば、南米では障害物競走として開催され、中国やスペインでは日当りのよいビーチで開催される。他にも、市場の小さな路地で開催する地域もあれば、船の上で開催する地域もあったりと、バラエティ豊かな大会だ。
これから、日本のウエイターズレースがどう進化していくのかとても楽しみだ。