【衝撃】数千匹ものアリが集まってイカダをつくる神業をご覧あれ
netgeek 2015年11月19日
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先日、大雨に見舞われて洪水が発生したサウスカロライナ州で衝撃的な光景が撮影された。なんと、大量のアリが群がってまるでイカダのように水上を浮いていたのだ。
参考1:Fire ants use their own bodies to create life rafts to survive floods
参考2:Thousands of ants survived a flood by joining together to create a living raft
こちらが実際の写真。一体、どこにアリが写っているのだろうか…?実は、中央の浮いている物体全部がアリの群れだ!
▼近づいて見るとこのように。うわあああああああああああ!気持ち悪い!!!
写真に写っている白い粒状のものは、おそらくアリの卵だろう。群がっているのは「アカヒアリ(英名:fire ant)」というアリ。専門家によると、アカヒアリは集団でくっつくことによって、2分程度で水に浮くことができる状態になるそうだ。
アカヒアリは一体どのようにして水面に浮いているのだろうか。ジョージア工科大学の研究によると、外骨格は特殊で水をはじく性質があるとのこと。
つまり、端的に言えば体の表面が油っぽくなっているということだ。さらに、アカヒアリは細かい体毛のおかげで薄い空気の層ができるため、水上に浮くことができると分かっている。
▼水に浮くアカヒアリの写真。陸地に到着するまで、数週間も水に浮くことができる。
水に浮くアカヒアリの実際の映像はこちらから視聴可能。
国立環境研究所の「侵入生物データベース」によると、アカヒアリ(学名:アカカミアリ)は日本では小笠原諸島や沖縄諸島にしか生息していないとのこと。かなり攻撃的で有毒なアリなので、もし見つけても、興味本位で手を近づけることだけは控えてほしい。