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厚切りジェイソン「日本企業は新卒の使い方が下手。大学で学んだ知識を有効活用させないのは大問題」

netgeek 2015年11月15日
 

IT企業「テラスカイ」の役員を務める傍らでお笑い芸人としても活動する厚切りジェイソンが日本企業の悪しき習慣について、鋭い発言をした。

かねてより日本企業の新卒採用方法はグローバル基準でみるとかなりおかしい点が散在していると指摘されていた。アメリカ出身の厚切りジェイソンはとりわけ、大学の知識が生かされないことに疑問を投げかける。

確かに日本企業はそもそも新卒の学生に高度な知識を要求せず、自社でゼロから叩きなおしてやるという姿勢で教育するところが多い。在学中に何を勉強したかを重視して採用活動を行うアメリカ型採用とは相反する方針だ。この厚切りジェイソンの指摘はTwitterで大変な反響を得て大量に拡散された。

アメリカ型の組織ははじめから職務が決まっており、採用の段階で「マーケティング」「セールス」「ファイナンス」などと配属先が決まっているのが特徴だ。スペシャリストが育つのがメリットでこれは「職能別組織」と呼ばれる。一方で日本企業は事業部制のところが多く、部署に配属された後は一通りの業務を浅く広く学ぶのでゼネラリストが育つ。定期的に部署が変わるのも特徴的だ。

職能別組織と事業部制組織、どちらが正しいかは議論が別れるところだ。日本企業がスペシャリストを育てる職能性に転向すれば大学での専攻をもっと重視するはずなのだが…。

そしてこの問題は日本の大学の教育のあり方にも根本的な原因があるように感じられる。そもそも大学で学んだことが社会に出てから役に立つことが少ないのだ。

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特に文系はその傾向が強く、単に学歴を得るためだけに大学に進学するのが当たり前のようになっているのが実情。4年間もある大学生活をろくに勉強することもなく、遊んで過ごす日々。せめて大学側ももっと役に立つような有意義な授業を提供できればいいのだが、大学側は「職業訓練校ではない」と反発する。「大学は学問を追求する場」という主張も理解できるのでなかなか難しい問題だ。

その後、厚切りジェイソンは深い示唆が溢れるツイートを連発した。まとめて紹介しておこう。

いずれも多くリツイートされているのが見て取れる。独特の考えを発信する様子からは厚切りジェイソンの頭の良さが窺え大変勉強になる。ちなみに厚切りジェイソンは本を出版したばかりで、一連のツイートに交えてちゃっかりと宣伝もしていた。amazonのノンフィクション部門で1位なのでずいぶんと売れているようだ。

合わせて読みたい→ 厚切りジェイソン「履歴書手書きってバカかよ!アメリカでは聞いたことねーよ!」←よくぞ言ってくれたと大絶賛

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