厚切りジェイソン「日本企業は新卒の使い方が下手。大学で学んだ知識を有効活用させないのは大問題」
netgeek 2015年11月15日
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かねてより日本企業の新卒採用方法はグローバル基準でみるとかなりおかしい点が散在していると指摘されていた。アメリカ出身の厚切りジェイソンはとりわけ、大学の知識が生かされないことに疑問を投げかける。
多くの日本企業の新卒の扱い方が下手くそ。大学で4年も勉強した専門知識と経験を全部捨てって一からやり直させ、適当に仕事を割れ当てる。更にそういうやり方だからあまり価値が搾れ出せないので、低い給料しか払わない。お互いに不幸ダロウ。日本企業に勤める人は大学に行く意味はなんだったっけ?
— 厚切りジェイソン@書籍発売 (@atsugirijason) October 23, 2015
確かに日本企業はそもそも新卒の学生に高度な知識を要求せず、自社でゼロから叩きなおしてやるという姿勢で教育するところが多い。在学中に何を勉強したかを重視して採用活動を行うアメリカ型採用とは相反する方針だ。この厚切りジェイソンの指摘はTwitterで大変な反響を得て大量に拡散された。
アメリカ型の組織ははじめから職務が決まっており、採用の段階で「マーケティング」「セールス」「ファイナンス」などと配属先が決まっているのが特徴だ。スペシャリストが育つのがメリットでこれは「職能別組織」と呼ばれる。一方で日本企業は事業部制のところが多く、部署に配属された後は一通りの業務を浅く広く学ぶのでゼネラリストが育つ。定期的に部署が変わるのも特徴的だ。
職能別組織と事業部制組織、どちらが正しいかは議論が別れるところだ。日本企業がスペシャリストを育てる職能性に転向すれば大学での専攻をもっと重視するはずなのだが…。
そしてこの問題は日本の大学の教育のあり方にも根本的な原因があるように感じられる。そもそも大学で学んだことが社会に出てから役に立つことが少ないのだ。
特に文系はその傾向が強く、単に学歴を得るためだけに大学に進学するのが当たり前のようになっているのが実情。4年間もある大学生活をろくに勉強することもなく、遊んで過ごす日々。せめて大学側ももっと役に立つような有意義な授業を提供できればいいのだが、大学側は「職業訓練校ではない」と反発する。「大学は学問を追求する場」という主張も理解できるのでなかなか難しい問題だ。
その後、厚切りジェイソンは深い示唆が溢れるツイートを連発した。まとめて紹介しておこう。
自分発信で物事を考えられて実行出来る人と一緒に働きたいね
— 厚切りジェイソン@書籍発売 (@atsugirijason) October 23, 2015
何でもかんでも対面会議でやるのはやめろ。メールや電話で十分な時多いよ。交通時間、会議室容量、スケジュール管理などを待っている間、競合に抜かれているよ。 #WHYJAPANESEPEOPLE
— 厚切りジェイソン@書籍発売 (@atsugirijason) November 10, 2015
周りの目を気にしない人は自由だ
— 厚切りジェイソン@書籍発売 (@atsugirijason) November 8, 2015
感情をコントロールするか 感情にコントロールされるか
— 厚切りジェイソン@書籍発売 (@atsugirijason) November 6, 2015
全員に好まれる意見なんて存在しないし、好まれるためだけに意見を変えない
— 厚切りジェイソン@書籍発売 (@atsugirijason) November 3, 2015
言わないと誰も自分が考えていること知らない
— 厚切りジェイソン@書籍発売 (@atsugirijason) November 1, 2015
「今の人生は最高に楽しい」と思える人は無敵だ
— 厚切りジェイソン@書籍発売 (@atsugirijason) October 24, 2015
人を憎んでいる時間を 人を愛している時間に
— 厚切りジェイソン@書籍発売 (@atsugirijason) October 24, 2015
いずれも多くリツイートされているのが見て取れる。独特の考えを発信する様子からは厚切りジェイソンの頭の良さが窺え大変勉強になる。ちなみに厚切りジェイソンは本を出版したばかりで、一連のツイートに交えてちゃっかりと宣伝もしていた。amazonのノンフィクション部門で1位なのでずいぶんと売れているようだ。
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