給与水準が高い国トップ10まとめ!世界一給料が良い=良い国とは限らない…
netgeek 2015年9月25日
|
参考:Top 10 Countries With the Highest Salaries in 2015
まずいきなり番外編。北朝鮮(平均可処分所得1440円くらい)
北朝鮮はここ60年間、有効な統計データを発表していない。しかし、International of Korean Studiesによると公式発表では平均月収は約1ドル(=120円)とのことなので、年収にすると約1440円くらい。物価が先進国と全く違うので、実質的な価値は25〜30倍はあるそう。
さてここからが本題。給料が高い国トップ10だ!
10位.フランス(平均可処分所得345万円)
実はフランス人の生産性はアメリカ人とさほど変わらないのだが、労働時間が週35時間と短いことが影響して10位となっている。さらに、平均的な所得税率が49.4%とかなり高めなのも順位に影響している。
9位.スウェーデン(平均可処分所得350万円)
輸出主導型の経済で、1人あたりGDPは世界6位とかなり裕福な国だ。所得税率は42.4%と高い分、北欧型の社会保障がしっかり機能しており、国民は皆保険と高等教育を受けられる。充実した安心な生活は保証されているというわけだ。
8位.カナダ(平均可処分所得352万円)
カナダは世界第3位の石油埋蔵量をほこっている。ウラン、アルミニウム、金などの資源も豊富で穀物の世界的な生産地帯でもある。カナダにも国民皆保険と高等教育がある。平均税率は31%。
7位.オーストリア(平均可処分所得374万円)
オーストリアは美しい景観を持ち、観光業が盛んだ。1人あたりGDPは世界12位で、所得税や社会保障税で49.4%も取られる分、国民皆保険や高等教育が受けられる。
6位.ドイツ(平均可処分所得375万円)
ドイツは言わずと知れたヨーロッパ1の経済大国だ。所得税はなんと49,8%!約半分も税金と取られる。しかし、それも無料の診療と教育によって還元されるというメリットも。
5位.オーストラリア(平均可処分所得379万円)
オーストラリアは食品、原油、鉱物などの輸出で世界トップレベルの経済力を持つ。2013年には平均所得がスイスに次ぐ2位だった。税率は27.7%と他の国と比べるとそこまで高くない。
4位.スイス(平均可処分所得401万円)
スイスは行政の透明度、市民の自由度、生活の質、経済競争力などで世界トップクラスだ。医療機器、製薬、測定機器、楽器などの製造分野で存在感が強い。
3位.ノルウェー(平均可処分所得402万円)
ノルウェーは天然資源に関して世界トップレベルの国だ。原油、水力発電、漁業、鉱物などが豊富。スウェーデンと同じように国民皆保険と高等教育を受けられる。しかし、その分、税率が37%以上となっている。特筆すべきなのは、ノルウェー人の週の平均労働時間はたった33.4時間しかないということだ。所得も多く、余暇も多いという素晴らしい国だ。
2位.ルクセンブルク(平均可処分所得467万円)
「バンク・オブ・アメリカの国」「シティバンクの国」「JPモルガンの国」などと呼ばれるほどルクセンブルクは金融で有名な国だ。かつては鉄鋼業が盛んであったが、現在は化学薬品、ゴム、産業用機械、金融が主な輸出品。税率は37.7%で、その分しっかりと国民に還元される。
1位.アメリカ合衆国(平均可処分所得496万円)
流石、世界で最も強い国だ。多くの天然資源を保有し、世界2位の輸出国であり世界1位の輸入国。言うことなしの世界一…と言いたいところだが、アメリカは31.6%も税金を取りながら国民皆保険がなく、しかも、育児休暇に補助金は出ない。アメリカのこういった矛盾に関してはマイケル・ムーア監督の「シッコ」という映画を観てほしい。
***
こうして国別に比較してみると単純に年収が高いほど幸せというわけではないことが分かる。世界的にみれば、税率が低く、社会保障もしっかりとしている日本はずいぶんと恵まれているのではないだろうか。
Comments (1)