【速報】サイバーエージェント出身者が設立した「リッチメディア」の上場承認を東証が取り消し。何があった!?
netgeek 2015年8月6日
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非常に稀な例だ。日本取引所グループのHPにぽつりと投稿されたお知らせに驚かされた。
2015年8月10日(月)に新規上場を予定していた(株)リッチメディアの新規上場承認を取り消すことといたしましたので、お知らせします。
株式会社東京証券取引所 上場部 上場手続グループ
理由については何も説明されておらず、不気味さが漂う。一度は承認したのに、それを取り消すということは何かまずい新事実が見つかったということか。
代表の坂本幸蔵社長は「やったります男」というキャッチフレーズで有名。サイバーエージェントで培ったノウハウを糧に2010年に起業した。
この記事を読んでいる人も、ブログ『「やったります男」の感謝Blog』や書籍『「ズバ抜けた結果」を出す人の行動習慣』というワードを一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。坂本幸蔵氏は以前よりサイバーエージェント出身の若き起業家として大変注目されていた。
リッチメディアは主に「ヘルスケア大学」や「スキンケア大学」、「メンズスキンケア大学」など、美容系の切り口でネットメディアを展開し拡大してきた会社。従業員数は準社員とインターン生も含めて111名。
▼売上高推移。
2010年から1億、3億、7億、8億、12億円と順調に売上を伸ばしてきている。
▼営業利益推移。
波こそあるものの利益は問題なくでている。なお同社のIPO主幹事はみずほ証券で人気銘柄になるとみられていた。
Twitterは現在騒然となっている。
注目が集まっていたリッチメディアに何があった。コンプライアンスに問題があるという噂も飛び交う。
以前「転職会議」で目にしたリッチメディア退職者の告発が思い出される。
参考:http://jobtalk.jp/company/mev_1036004.html
「虚飾して実際の姿以上のものに見せようとする風土がある」「経営層がその考えをもっている」と、極めてあるまじき実態が暴露されているばかりか、そもそも「サービスや事業を考えられる人がいない」「コーポレートサイトでは素晴らしい会社のように演出しているが実態が伴っていない」「実力がある人はみんなギャップを感じて退職した」と刺々しい言葉が続く。
これは単なる愚痴か、それとも本質を捉えた意見か…。
なお、後にリッチメディアは公式HPにて以下のように説明した。
内部統制の有効性に関して確認すべき事項が発見され、本日開催の当社取締役会において、当該確認に時間を要するものと判断したことから、募集株式発行並びに株式売出しの中止と、それに伴う上場手続きの延期を決議いたしましたので、お知らせ申し上げます。
詳細には触れずあくまで「内部統制の有効性」と含みをもたせた説明に留めている。これは真相が気になる。情報が出次第、追記で紹介したい。