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先に就職しただけの高卒に大卒が頭を下げるのはおかしい。4年間の経験はなぜ評価されないのか。

netgeek 2015年7月8日
 

あるTwitteユーザーが投稿した日本の現代社会のあり方に対する不満が賛否両論を巻き起こしている。

問題のツイートを投稿したのは「おぐなー」さん。「会社に早く入った高卒と、大学に進んだ大卒では高卒のほうが先輩になり偉い立場になる。これは変ではないだろうか?」と訴えた。

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4年間の経験と学位が評価されないのは悔しいという気持ちは確かに分かる。実力主義の外資系ならともかく、未だに年功序列がまかり通る日本企業では入社年度で地位・言葉遣いが決まるといっても過言ではない。

ただ、このツイートには「先輩に教えてもらう立場にあるのだから頭を下げるのは当然」という多くの反対意見が寄せられた。それに対して、おぐなーさんは意見を少し修正。

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そもそも会社の中で入社年度によって地位に差がつく時点でおかしいと主張する。いくら能力が高かろうが大学に進んだ時点で、高卒ですぐ就職した人にどうしても勝てない立場の差ができてしまうのだ。

議論は白熱しつつも、「大卒は高卒よりも出世するはず。だから大学の経歴は評価されているし理不尽ではない」という意見が出る。しかし、おぐなーさんはそれでも「出世するまでの期間が理不尽」と意見を曲げない。

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主張は物凄く合理的で決して間違ってはいない。特に文系の大学院卒、博士号取得者などは就職の際にそれまで真面目に取り組んできた勉強が評価されず、ただの無駄に年をとった就活生として扱われることが多い。

netgeek編集部では、この問題は実務に結びつかない教育をしている大学側に根本的な原因があると捉えた。大学生も会社も悪くない。

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会社としては仕事の役に立たない「お勉強」を評価しようがないのもまた事実。意外と仕事の出来不出来は学歴で完全に説明しきれるものではないので経験や出した結果を評価するのが正しいというわけだ。だからそれがゼロの状態の新入社員は評価しようがなく、自動的に一番下の立場になる。

日本の大学は海外と比べると、入るのは難しいのに卒業するのがやけに簡単でどんなに優秀な学生でも卒業する頃にはずいぶんと頭が鈍っているとよく指摘される。大学は純粋な学問を教えるのではなく、実用重視の厳しい教育に切り替えて会社からのフィードバックを取り入れるべきだ。改革を行わないとこの非合理的で理不尽な状態はいつまで経っても変わらない。

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