堀江貴文がmixi元社長の「僕が22歳ならマッキンゼーかリクルートに就職する」発言にサラリと異論
netgeek 2015年4月26日
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東大卒業後にマッキンゼーに就職し、mixi社長にまで上り詰めた朝倉祐介氏。NewsPicksのインタビューに対して「もし22歳(大学を卒業する年齢)に戻ったら就職先にマッキンゼーかリクルートを選ぶ」と発言した。
リクルートはともかく、一度就職して辞めたマッキンゼーを挙げるとは、よほど成長できたという満足感があるからなのだろう。そんなに素晴らしい会社なら是非入ってみたい。
しかし、そこにコメントでぶっこんだのがホリエモンこと堀江貴文氏だった。
まあ、起業だよね
以前から至るところで「会社員の下積み期間など無駄。即起業すべき」と主張しており、最近は「大学で学ぶことはない。もし高校生に戻ったら無駄な受験勉強なんてせずにすぐ起業する」とまで言い張っているホリエモン。そもそも「就職」という選択肢はないらしい。
NewsPicksで多くの人がリクルートやマッキンゼーの良さについて論点を絞ってコメントを書く中、ホリエモンはそもそも就職はベストではないと大どんでん返し。皆の考えに一石を投じた。
imodeの生みの親、夏野剛氏も同じ考え。
僕だったら起業する。
やはり即起業。企業風土が未成熟な日本では学生からいきなり起業する人はかなり少ないが、これがベストだという。
そしてそこにリクルートの社員が登場。誰しもが起業で勝負するほどやりたいことが見つかっているわけではないので就職も有効と説く。
朝倉さんにリクルートを挙げていただいて光栄。リクルートの個人と事業の成長コミットは中にいても本当に感じます。 自分の成長意欲が高いなら、候補のひとつとして本当におすすめ。
夏野さんや堀江さんの意見も間違っていないけど、今回のキャリアに迷いがあるケースは就職のがいいかと。
確かにその通りかもしれない。起業というハイリスクな勝負を仕掛けるには「これだ!」というものを見つける必要がある。
また別のリクルート社員も本当にいい会社だと絶賛する。
「リクルート」と上げてくださっていて、本当に嬉しい。今、入社5年目(もう5年目か…)になりましたが、リクルートに入社したのは本当に正解だったなと思います。
そんなにいい会社なのか…。リクルートがここまで社員に愛されているとは驚き。
シンクタンクで金融分野のリサーチャーとして働く方は戦略コンサルがオススメできるという。
端的に、僕が新卒に戦コン勧めてる理由は「就職後も就職活動を続けられるため」。事実、僕の知人で戦コンに行った人間はほとんど全員30歳前に事業会社なりベンチャーに転職した。
曰くポジティブな要素としては、色々な種類の会社の経営を知ることができたため。通常の会社ならバリューチェーンの中で自分の会社に隣接した上流・下流の会社しか触れることができない。
若いうちから視野が広がり、成長できる環境がある戦コンは確かに自分を育てられ、その後も引く手数多とのこと。
こうしてNewsPicksのコメント欄は様々な意見が飛び交い、収集がつかない事態となったのであった。
有識者のインプリケーション溢れるコメントが見られるところがNewsPicksの最大の売り。今回もいい問いを投げかけられて大変勉強になった。
なお朝倉氏本人はその後、自分の考えは参考程度にしてもらえれば…とコメントを残している。
どんな職に就くにせよ、自分で納得して決めることが重要です。親も含めて誰かの言葉に従うと、ずっとその人を言い訳にしてしまいかねません。本稿もあくまで「こういう考えもあるな」程度に捉えていただければ幸いです。
あなたは22歳に戻ったらどのような進路を選ぶだろうか?起業か就職か。そして起業するならどんな事業か。就職するならどの会社か。