路上で保護した1匹の子猫、人生が大きく変わることになる
netgeek 2019年6月20日
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歩いて近づくと猫は鳴き始め、息切れしていた。
どうやらずいぶんと弱っているらしい。
「私を見たときに鳴きながらこちらに来ようとしていました。とても暑い日だったので疲れていたのだと思います」
辺りを探しても母猫はどこにも見つからない。ブリーさんはとりあえず自宅で保護し食べ物と飲み物を与えた。
子猫は元気がなく、とても心配だ。
翌日、クロエと名付けた子猫を獣医に連れて行き、健康状態をみてもらった。
「深刻な脱水症状が出ており、栄養も不足していました。ノミにも感染していました。獣医が言うには『保護していなかったら死んでいたでしょう』と…」
それから数日間、睡眠時間を削ってつきっきりで子猫の世話をした。ブリーさんはそれまで猫の面倒を見たことがなかったが、クロエのことは絶対になんとかしたいという使命感をもっていた。
「元気を取り戻して遊べるようになるまで4日間かかりました」
1ヶ月もの間、3〜4時間ごとにボトルから食事を与える。
「それでも体重は平均を下回っていました」
1ヶ月経ってもクロエの体は年齢の割には小さいままだったが、それでも好奇心というものが芽生え、元気に遊ぶようになった。家の中を探検し、飼い主がキッチンにいると足に乗ってくる。
人間にはもう慣れた。
クロエ「こんなに重いもの持てるの!?」
暑い日は洗面台がひんやり気持ちいい。
数ヶ月してからクロエより2週間若いクロウリーという名の猫が家族に加わった。
「私が仕事に行っているときはクロエはひとりぼっちなので、友達が必要だと思ったのです」
「互いに愛情が芽生えたようで、仲良くしてくれました」
2匹の猫はどんどん成長していき大きくなっていく。一緒にご飯を食べ、寝て、窓際で外を眺める。
もともと自分は本当に猫を飼うことができるのかと不安だったブリーさんは今では立派に2匹の面倒を見ている。
ブリーさんの人生は豊かになり、今ではクロエとの出会いが自分を変えてくれたと感謝の気持ちをもっている。