有名なトロッコ問題、ついに正解が見つかる
netgeek 2019年4月15日
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暴走したトロッコを見過ごして5人を犠牲にするか、それとも線路を切り替えて1人を犠牲にするか。哲学的な問題についに現実的な解が見つかった。
まずは問題から。
どのように対応しても犠牲者が出てしまうこの問題。何もせずに責任を回避するのか、それとも5人を救うために1人を犠牲にするか、非常に難しい判断となる。人によって意見は様々で、中には「進行方向の線路上にいる5人の作業員が悪い。別方向の1人は悪くないから切り替えるべきではない」という考え方もあった。
トロッコ問題は元々、イギリスの哲学者であるフィリッパ・フット氏が倫理問題として提起したもの。その後、ハーバード大学マイケル・サンデル教授の書籍が大ヒットした時期に、何が正義なのかと世間を湧かせた。
▼マイケル・サンデル教授。
さて、ブームからかなりの年月が経った今、トロッコ問題についに現実的な解答が見つかった。
実際の映像を見てほしい。
今話題のトロッコ問題ですが、ポイントを“中立”の状態にすればトロッコはすぐ脱線して止まり、全ての作業員を助ける事が出来ます!#トロッコ問題 pic.twitter.com/QcVv05JK2v
— ナローの泉(鉄道) (@hornby32mm) April 14, 2019
実はトロッコはポイント切り替えを中途半端な位置にすれば停止するのだ。スピードが出ている場合はそのまま勢いよく脱線するだろうが、その場合でも作業員に衝突しなければみんなが助かる。
二者択一と見せかけて現実的には他の選択肢もあったというのは想定外。哲学的な答えではないのでマイケル・サンデル教授は受け入れないかもしれないが、これもまた立派な答えであることは確かだろう。
しかしここで新たに真ん中に3人の作業員がいる「新トロッコ問題」が生まれないか心配だ。思考実験は無限に可能で終わることがないのだ。
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