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提出率0.8%!ライフネット生命が新卒採用で出した「重い課題」が激ムズで脱落者続出中

netgeek 2014年5月21日
 

就活で出される筆記課題と言えば、簡単な計数や国語の問題が定番で一部コンサルやベンチャーではフェルミ推定や発想力を問われるユニークな問題が出されることもある。

大抵は事前に対策本を買って勉強しておけばなんとかなるものなのだが、ライフネット生命はそんな採用方法に疑問を覚えたのか、通過率が驚くほど低くなる特殊な課題を出した。課題は公式HPにて誰でも閲覧できるようになっており、ネット上ではあまりにも難しすぎると話題になっている。

重い課題

lifenetomoi
公式HPを開くとしょっぱなから大きな文字で「重い課題を出します」という宣言が目に飛び込んでくる。なんだかライフネット生命からの挑戦状のようだ。ただでさえ就活で忙しくて時間がない学生は心が折れるのではないか。

さて課題はAとBの選択式でA4・枚数自由。

A
国政・地方のいずれの選挙でも、20代の投票率は全世代の中で最も低くなっています。20代が選挙に行かない理由とそのために起きる問題、それに対して20代はどうするべきか、次の設問に従って考えてください。
[1]  ほかの世代と比較して20代の投票率が低い理由を、データを用いてその背景とともに説明してください。
[2]  20代の投票率が低いために、すでに起きている現象と将来起きうる事象について説明して下さい。
[3]  投票しない理由として「選挙に行ってもどうせ自分たちの意見は反映されない」という声があります。では、20代の意見を政治に反映させるためにはどうしたらよいでしょうか。

解決策を3つ考えて提案してください。なお、予算・法令・制度などの制限はすべて取り払って考えてかまいません。

これは本当に重い!コンサルで出るような思考力が問われる問題が3つも!しかも枚数自由なため、どこまで質を追求すればよいのかかなり困惑してしまう。もしかして岩瀬大輔社長がボスコン出身なので、このような形式の課題を出すことになったのだろうか。

B
現在の小学校1年生が大学を卒業して就職する頃には、65%の人が今は存在していない仕事に就くという調査があります。現在から20年後の社会と仕事の変化について、予想してください。
[1]  20年前から現在にかけてもっとも成長した産業ともっとも衰退した産業について、データを用いてその背景とともに説明してください。
[2]  20年後の未来に、現在と比較して大きく変化している社会・産業の状況を予想し、理由とともに説明してください。
[3]  [2]で予想した変化に伴い、20年後には、現在存在しないどんな仕事が新たに生まれているでしょうか。新たな仕事を1つ挙げ、その仕事が生まれる背景と、その仕事に就くにはどのような能力が必要か予想して説明してください。

※20年前は1990年とし、20年後は2030年とします

Bもかなりの分析力が問われる問題だ。ここまで大局観が求められる問題だと、いい回答ができる学生はそうそういないのでは。

昨年は提出率0.8%

lifenet
ライフネット生命のHPにある選考フロー(http://recruit.netseiho.com/2015/screening/index2.html)には昨年度実績として通過人数が掲載されている。そちらを見るとなんとエントリーした8741人のうち、課題を提出したのがたったの70名。書類を見て選別する前から99.2%が脱落するというのだから驚きだ。

その後、書類選考で合格するのが24名で、グループディスカッション、面接を経て1名が内定。エントリー数に対して内定率はたったの0.01%という計算になる。この狭き門をくぐり抜けた学生はさぞかし優秀なのだろう。

twitterの反応

twitterでは難易度が高くて「重すぎる」との声が多数。

 

 

 

難しすぎるという声が大半を占める中、肯定的な意見も見られた。

 

 

出口治明会長と岩瀬大輔社長が率いるライフネット生命がとっているこの新卒採用のやり方、あなたはどのようにお考えだろうか。

ライフネット生命は営業員を使わない画期的なネット生保として多額の資金を集め、鳴り物入りで立ち上げられたものの、ここ最近の業績は芳しくなく株価は上場以来右肩下がり。

直近2年のライフネット生命保険(株)の株価
lifenetstock

同社には最近、「会長と社長が本を出すことが本業になっている」との批判も寄せられている。広報活動のためにやっているのだとは思うが、本業が疎かになっていやしないだろうか。

そもそも立ち上げられたばかりの会社は新卒を育てる余裕がないので経験者を招き入れるはず。今回の新卒採用は優秀な人材を確保するというよりも、突飛なことをして注目を集め、ライフネット生命の知名度をあげるのが本当の狙いなのではないだろうか。たった1名だけに内定を出しても内定を辞退される可能性が高いし、採用コストとは見合わないはずなのだ。

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