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朝日新聞「宮内庁の4,000万円のロールスロイス、部品がなくて2回で走行困難に」→反論が相次ぐ

netgeek 2018年5月5日
 

「宮内庁の4,000万円のオープンカー(ロールスロイス)がたった2回使われただけで倉庫に眠っている。修理部品がなく走行は困難だ」。朝日新聞がそう報じたところ、車に詳しい人たちから一斉に反論が相次ぐことになった。

「朝日新聞」 VS 自動車メディア「clicccar」

朝日新聞の記事を要約すると以下の通り。

・宮内庁は1990年、パレード用に4,000万円のオープンカーを購入した

・これまで2回使っただけ

・整備用の部品が手に入らず、倉庫に眠るだけになっている

・宮内庁車馬課の担当者は「メンテナンスの部品が手に入らず、長らくエンジンをかけていない」と話す

参考:4千万円の宮内庁オープンカー、走行困難に 使用は2回(朝日新聞)

朝日新聞は要するに「無駄遣い」とバッシングしたいのだろう。だが自動車の部品が手に入らないので走行できないというのはあまり聞いたことがない話。ネット上では疑問を唱える声が多数あがった。

その後、clicccar(クリッカー)が反対意見を記事にする。

・1991年式ロールスロイスのコーニッシュIII

・部品は多く出回っている

・日本になくてもアメリカ、イギリスには必ずある

・ロールスロイス専門の売買会社は「直せないということは100%ない」と証言

・ロールスロイスの広報担当者は「以前の車は責任を負うことができない」とコメント

※2003年からロールス・ロイスの製造販売はBMWが担当している

・誰に聞いても「修理できないということはあり得ない」とコメントする

参考:宮内庁のロールスロイス・コーニッシュは本当に修理できない?(クリッカー)

…ということで修理部品はありそう。ロールスロイスが今は純正品を提供していないだけというだけで、廃車のものから部品をもってくる、純正品ではないものを使うなど方法はいくつか考えられる。

朝日新聞はこのあたりをよく理解しないまま、ただ古くて高級な車だから修理できないと早合点してしまったのではないか。

記事を執筆した中田絢子記者はその後、Twitterでコメント。

どうやら「自分はメーカーにきちんと確認したのだから非はない」というのが最も言いたいことのようだ。文面には「もったいない」と記述しており、やはり記事の趣旨が無駄遣いバッシングにあることが分かる。

しかしメーカーが対応が終了した製品について責任を回避すべく当たり障りのないコメントをするのは当然のことであり、それが修理不能に直結するわけではない。改めて朝日新聞の記事を見ると「整備用の部品が手に入らず」と書いており、この部分は明らかな事実誤認だと言える。

実際には100%手に入るのだ。車に詳しくない記者が勘で書いたらとんでもない間違いを犯してしまい、ひたすら自己弁護に走っている。今はそんな状態のように思える。

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