MONO消しゴムがロゴなしバージョンを発売する理由。英字なしで受験生に配慮する神対応
netgeek 2017年8月12日
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試験会場では英字がプリントされた服や文房具は持ち込みが禁止される。
現実的な問題として文房具選びに苦労している受験生が多いことを知ったトンボ鉛筆はMONO消しゴムから文字をなくして無地バージョンをつくることを決めた。
ロゴがなくなってしまいなんだか違和感を覚えるデザインになっているが、見慣れればこれはこれでスタイリッシュ。消しやすさの信頼感はそのままでシンプルで頼もしい味方になることは間違いない。
トンボ鉛筆は公式Twitterにて「試験会場への持ち込みにも安心」と告知した。
#トンボ新商品 ~ #文字なしモノ消しゴム ~
文字表記が一切ない #モノ消しゴム ☆“MONO”のロゴも思い切って外しました!
青・白・黒の #MONOカラーだけのモノ消しゴムは試験会場への持ち込みにも安心です(^^)/https://t.co/zS74RGL4pj pic.twitter.com/pZtMvUUDx3— トンボ鉛筆 (@tombowpencil) 2017年8月7日
マーケティング的には実に斬新なアイデアだ。受験生をターゲットにして思い切ってロゴを外すところまでやってしまうとは…。社内の上層部もよくぞ聞き入れてくれたものだ。
▼見比べてみると面白い。受験生以外でもシンプルを好んで無地を選ぶ人は多いかもしれない。
▼2個入り。パッケージにはちゃんとMONOのロゴが入っている。
これが大ヒット作になれば他の文房具メーカーも追随するかもしれない。だが無地でもブランド力を発揮できるのは相当知名度が高い商品でないと難しい気もする。ロゴをなくすのは簡単とはいえ、それが売れるかどうかはまた別。
これは実は信頼と実績のある「MONO」というブランドを持つトンボ鉛筆でしか成功しないマーケティングなのではないだろうか。「MONO」という言葉はギリシア語の「モノス」に由来し「唯一の・無類の・比類なき」を意味する。今後はその言葉通り受験生の必須アイテムになるだろう。
おまけ。
先生に注意されないMONO消しゴム型ハンドスピナー。