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Financial Times「アベノミクス成功」→日経新聞「目標未達」宮崎哲弥が日経新聞はおかしいと指摘

netgeek 2017年8月3日
 

評論家の宮崎哲弥氏がFinancial Timesと日経新聞を参照して日経新聞が奇妙な記事を書いているとラジオで指摘した。

Financial Timesと日経新聞で180度違うことが書かれている!

飯田浩司「リスナーからの質問。IMFがアベノミクスは前進したが目標には未達だと言っています。宮崎さんどう思われますか?」

宮崎哲弥「IMFは19日のFinancial Timesが報じておりまして、なんと『アベノミクス成功 IMF宣言』と出ています。IMFの筆頭副専門理事のインタビューが出ていて、『今予定されているアプローチを続けることが大事。私はアベノミクスが成功したものと考えなければならない』というふうに」

飯田浩司「今日の日経は『アベノミクスは前進したが目標には未達』と。successを成功ではなく前進と言い換えているんですね」

宮崎哲弥「明らかに原文はsuccessですね。タイトルにも載っている。『成功』があのIMFの見解ですからね。日本の経済政策や経済状況を知るためになぜロンドン・エコノミストとか、Financial Timesとかウォール・ストリート・ジャーナルを参照しなければいけないの?この国は北朝鮮か(笑)経済政策的に言うと」

飯田浩司「政治的なスタンスは右から左まであるのに経済に関しては同じことが書いてある」

宮崎哲弥「考えてみれば恐ろしいです」

netgeekでは元の記事を参照したいと思い、調べた結果、確かに正反対の記事を見つけることができた。

参考:Abenomics a ‘success’, declares IMF

参考:「アベノミクスは目標未達」 IMF年次審査報告書 

※宮崎哲弥氏が参照していたのは紙の日経新聞、あるいは別の記事かもしれないことを注意として付け加えておきたい

海外でいち早く「アベノミクス成功」と報じられたのに、それに遅れて日本では「アベノミクス目標未達」とネガティブに報道されるのは非常に奇妙な現象だ。いずれもニュースソースになっているのはIMFの発表であるから、ここまで記事が食い違うのはおかしいと言わざるをえない。

さらに日本経済新聞社は2015年にFinancial Timesを買収しているわけで、同じグループなのに論調が合っていないのは読者としては困惑してしまう。情報を操作するために故意にやっているのだろうか。

メディアの偏向報道がネットでバレる時代になり始めた。日本は北朝鮮のことを笑えない。

【追記】

日経新聞は2016年にも同じような事件を起こしていた。

参考:【炎上】日経新聞「安倍総理は強権指導者で危うい」→フィナンシャル・タイムズの原文は「習近平」

【追記2】

飯田浩司氏が発言に事実誤認があったとして「お詫びと訂正」の記事を公開した。日経新聞の記事は翻訳ではなかったという趣旨だ。

私は日経新聞の記事が上記FTのインタビュー記事を翻訳したものだと勘違いし、「日経新聞がFTの記事を誤訳した」という主旨の発言をしています。

しかし、日経新聞の記事はFTのインタビュー記事を翻訳したものではなく、IMF年次審査報告書をベースに、別の内容を扱った記事です。従って、FTの記事にある”Success”を日経新聞が<未達>と誤訳して記事にしたわけではありません。

お詫びして訂正いたします。

http://www.1242.com/blog/iida/2017/08/

しかしながら同じ経済政策に対して海外メディアと日本メディアで情報の伝え方が異なっていたことは確か。アベノミクスは成功なのか失敗なのか、見解が分かれている。

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